リュック・ベッソンは信じない、と思っていたけど、でも、必ず新作が公開されると、見てしまう。それくらいに彼のデビュー作『サブウェイ』と第2作『グランドブルー』は強烈だったのだ。(それって、ツァイ・ミンリャンと同じだ。『青春神話』と『愛情万歳』を生涯越えられない)つまらない、とわかっているのに、結局全作品、公開されたらすぐに見てしまう。だが、今回はさすがに「これはやめよう、」と思い、ここまで見送ってきた。だが、やはり、見てしまった。(と、ここまで書いてきて彼のデビュー作は『最後の戦い』であることに気付く。まぁ、日本での劇場公開は『サブウエイ』がまず先だ。それから、『グラン・ブルー』ではなく、『グランドブルー』のほうが僕は好きだ。これを日本ではまず劇場公開した。極端な不入りで、大阪では1週間で公開は打ち切られたけど、僕はそのときに見ている。自慢だ。)
でも、見てよかった。これは居直りだ。だが、そこには、ここ数作品にはなかった輝きがある。とんでもないようなお話だ。バカアクションだ。でも、それをクールに見せていくのだ。落ち着いたタッチで丁寧に簡潔に見せると、上映時間はなんと、89分である。すごい。『ニキータ』の頃に戻ったようだ。(随所にインサートされる動物の生態を描くインサート・ショットは、なんだかなぁ、と思うけど。)
スカーレット・ヨハンソンが、驚異の成長を遂げて、殺人マシーンになっていくと同時に「世界」そのものになっていく。(それが人間コンピュタというのは、なんだか、だが)人間がその脳を100パーセント使い切るとどうなるのか、とかいうSF映画のような設定のアクション映画だ。それってマンガじゃないか、と思うけど、突っ込む暇を与えない。クールなのだ。89分では余計な贅肉を付ける余裕はない。でも、慌ただしくはない。ここには無駄がないのだ。
リュック・ベッソンの復活、なんていうつもりはないけど、見て損したという気分ではない。それなりに楽しめた。大真面目でこういうB級映画を、大作仕立てにして見せて、ちゃんと満足させるって、結構ハードルは高いのではないか。自分がプロデュースした時には、(脚本も提供して、である)いつもずっこけしているのに、今回はさすがに監督も自ら手掛けただけある。満足した。
でも、見てよかった。これは居直りだ。だが、そこには、ここ数作品にはなかった輝きがある。とんでもないようなお話だ。バカアクションだ。でも、それをクールに見せていくのだ。落ち着いたタッチで丁寧に簡潔に見せると、上映時間はなんと、89分である。すごい。『ニキータ』の頃に戻ったようだ。(随所にインサートされる動物の生態を描くインサート・ショットは、なんだかなぁ、と思うけど。)
スカーレット・ヨハンソンが、驚異の成長を遂げて、殺人マシーンになっていくと同時に「世界」そのものになっていく。(それが人間コンピュタというのは、なんだか、だが)人間がその脳を100パーセント使い切るとどうなるのか、とかいうSF映画のような設定のアクション映画だ。それってマンガじゃないか、と思うけど、突っ込む暇を与えない。クールなのだ。89分では余計な贅肉を付ける余裕はない。でも、慌ただしくはない。ここには無駄がないのだ。
リュック・ベッソンの復活、なんていうつもりはないけど、見て損したという気分ではない。それなりに楽しめた。大真面目でこういうB級映画を、大作仕立てにして見せて、ちゃんと満足させるって、結構ハードルは高いのではないか。自分がプロデュースした時には、(脚本も提供して、である)いつもずっこけしているのに、今回はさすがに監督も自ら手掛けただけある。満足した。