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映画・演劇のレビュー

すかんぽ長屋『夕暮れ情話』

2019-07-27 21:11:50 | 演劇

 

すかんぽ長屋を舞台にした人情劇シリーズの第3作。定番のストーリーをなぞっていく。でも、そこで安心して見ていると、あれっ、と驚かされるようなちょっとした仕掛けも用意してあり、悠々たるタッチで70分ほどの芝居は展開されていく。お決まりのストーリー、善玉悪玉がここでぶつかり合い、大団円を迎える。派手な立ち回りもちゃんとあり、笑わせて、ほっこりさせる。神原節全開だ。

 

前回「90分くらいのボリュームが欲しい」と、確か書いたけど、今回の作品を見ながら、これは70分くらいのほうがいいのかもしれないな、と思い直した。必要以上の枝葉はいらない。

 

お客さんの望む通りに、お決まりのストーリーをなぞって、お客さんが思ったように終わる。そして、今回も楽しかったな、と思わせる。そういう芝居があってもいい。神原さんのいろんな引き出しの中にはこういうものもある、ということだ。定番だから面白い、そんなものを目指す芝居に、お話が単純すぎるとか、そんな文句を言っても仕方ないし、それはヤボなことだ。

 


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