なぜ、今頃、『銀河旋律』なのだろうか? もう、高校生ですら飽きてしまったような素材を取り上げる以上、思いもしない新機軸を展開させてくれることを期待した。そうでなくては納得しない。だが、そうではなかった。とてもオーソドックスに、無邪気に芝居を見せてくれる。おいおい。
キャラメルボックスが好きだから、あんなのを僕たちもやりたい、というレベル。もちろん、それはそれでいい。悪くはない。テンポよく、このお話(近未来で、タイムトラベル物で、ラブストーリー)を見せてくれたなら、それなりには気持ちいいはず。
20歳前後の若い芝居ビギナーの役者とスタッフが楽しみながら芝居を作るって、素敵なことだ。とても爽やかだし、清涼感漂う芝居にはなっている。キライじゃない。だが、残念ながらそこまでの話だ。それ以上のものは何もない。高校演劇で見たいくつもの『銀河旋律』と変わりがない。せめて、キャラメルボックスの域にまで迫るレベルまで達したなら、さすが大学生は高校生とは違う、と感心できるのだが、そこまでのコピーは難しい。相手は大人で、プロなのですから、こんなたわいもない話でも、説得力のある芝居にしてしまうことができる。
だからこそ、最初に書いたように、自分たちのオリジナルな視点、あるいは視角が欲しいのだ。もともと穴だらけのお話だし、整合性はない気分に寄り添っただけの台本である。50分程度の中編だから、それでいいのだが、この軽さに何らかのスパイスを注げなくては、意味がない。困難を乗り越えて2人の想いは届く、というシンプルな劇を信じたくなるような何か(マジック)が欲しい。
キャラメルボックスが好きだから、あんなのを僕たちもやりたい、というレベル。もちろん、それはそれでいい。悪くはない。テンポよく、このお話(近未来で、タイムトラベル物で、ラブストーリー)を見せてくれたなら、それなりには気持ちいいはず。
20歳前後の若い芝居ビギナーの役者とスタッフが楽しみながら芝居を作るって、素敵なことだ。とても爽やかだし、清涼感漂う芝居にはなっている。キライじゃない。だが、残念ながらそこまでの話だ。それ以上のものは何もない。高校演劇で見たいくつもの『銀河旋律』と変わりがない。せめて、キャラメルボックスの域にまで迫るレベルまで達したなら、さすが大学生は高校生とは違う、と感心できるのだが、そこまでのコピーは難しい。相手は大人で、プロなのですから、こんなたわいもない話でも、説得力のある芝居にしてしまうことができる。
だからこそ、最初に書いたように、自分たちのオリジナルな視点、あるいは視角が欲しいのだ。もともと穴だらけのお話だし、整合性はない気分に寄り添っただけの台本である。50分程度の中編だから、それでいいのだが、この軽さに何らかのスパイスを注げなくては、意味がない。困難を乗り越えて2人の想いは届く、というシンプルな劇を信じたくなるような何か(マジック)が欲しい。