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映画・演劇のレビュー

『RED』

2011-01-25 23:50:45 | 映画
 CIAを引退しためちゃちゃ凄いオヤジがいて、彼がかつての職場であり、仲間もいるCIAを相手にして、好き放題してしまうアクション映画。

 昨年秋に公開されたスタローンたちマッチョおやじによるアクション映画『エクスペンダブルス』のような映画か、と思って見たのだが、これはもっと軽くて、どちらかというとトム・クルースの『ナイト&デイ』のような感じの映画だった。あれのオヤジバージョン。

 ブルース・ウイリスの引退はげオヤジが、好きになった若い女を引き連れて、謎の追っ手から世界中を股にかけて逃げ回るという話だ。もちろんやがては大反撃に出ることになる。ブルースはめちゃ強くて、彼一人に組織全体が振り回されていくという図式はパターンだが面白い、はずなのだが。いまいち乗れない。なんか、テンポが悪いのである。

 彼の昔のオヤジ仲間が協力する。モーガン・フリーマンとか、ジョン・マルコビッチという豪華キャストがブルースを援護するのだ。彼らはちゃんと脇役に徹する。これはあくまでもブルースのための映画だからだ。だが、それにしても、あんなにもあっけなくモーガン・フリーマンを死なせてしまっていいのだろうか。なんかあの大物俳優に申し訳ないと思う。まぁ、僕のせいではないのだが。

 痛快とまではいかないけど、見せ場はいっぱいで、派手なアクション・シーンもあり、見ていて退屈することはない。だが、その程度のレベルでは納得いかない。監督は『フライト・プラン』のロベルト・シュヴェンケ。まぁ、あの映画の監督なら、この程度の映画でも仕方ないのかもしれないが。


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