2月の終わりの暇なときに、この韓国ドラマの第1話を見た。たくさんの人たちが嵌まっている韓国ドラマだけど、僕はこれまで一切見たことがなかった。『冬のソナタ』の時代から一貫して見ていない。だいたい長いのは嫌なので、日本のドラマも最近ではほとんど見たことがない。でも、妻がこのドラマを全巻買ってきていて、評判になっているドラマだし、TSUTAYAでも凄い宣伝をしていたので、せっかくだから少し見てみようということで今回初挑戦した。
実に面白かった。これは韓国版『ローマの休日』ではないか、と感心した。でも、2話からはキューバからソウルに舞台を移し、お話の本題に入るみたいなので、やめた。1本の映画のようにして見るぶんにはいいけど、18話もある長編はやはり堪忍してもらいたい、と勝手に解釈した。とは、いいつつも続けて2話も見たけど、そこでちゃんとやめた。
それから2か月。この引きこもりGWなので、映画のかわりに少し毛色を変えて、続きを見ることにした。
とても誠実なドラマで感心した。これは甘いだけのただの身分違いの恋物語ではなく、生き方の問題を扱い、しかも、主人公ふたりだけではなく、周囲の人たちも、ちゃんと描かれる。さらにはその彼らがまた、とてもいい人ばかりで、気持ちよく見れるドラマだったのだ。
夢物語を嘘くさい設定ではなく、納得のいく設定として提示するので気持ちよく見れるのだ。もちろんいい人ばかりでは話はすぐ終わるから、敵役も登場する。ヒロインの義母と実母だ。こいつらが大概で、たまらないのだけど、みんながそれぞれ自分らしく生きようとしていて、ふたりの恋物語としてだけで閉じることがないのがいい。これは、自分がどう生きるべきなのかを考え、それと並行して恋物語もある、というスタンスだ。
7話まで見て、さすがに疲れたし、お話もやはり途中から回り道して停滞していくから、今は休憩しているけど、また、そのうち残りも見ようと思う。