「灸まんうどん」(善通寺市)


 快晴の土日となればどこかに出かけたくなります。今日の瀬戸大橋は明らかにいつもより車多めでした。有名店は相当混雑したかもしれませんが、今日訪問した3店は比較的マイナーだったせいか、これまでで最も同店(?)した客の少ない1日となりました。
 1店目は3組(5人)、2店目は1人、3店目も1人でした。

 善通寺、満濃を中心に電柱や看板など至る所で宣伝されているお菓子の「灸まん」。うどん屋も経営していて人気高いということで出向きました。

 評判の冷たい「肉ぶっかけ」を注文しました。むにゅーとした食感、伸びる麺です。なかむら系と称していいのか分かりませんが美味しいです。すき焼きのような肉と汁の旨みもいい感じです。
 要望としては、多くの肉うどんを出す店と同じで肉がまだ温かいのでこの温度がせっかく冷やしている麺をやんわりと温くしてしまって味わいが中途半端です。冷たいぶっかけ用の肉は冷たくしてから上に載せて欲しいです。

 なお、ここのチクワ天は軽くてサクサクです。ここまで軽い食感は初めて。しっとりと味わいのあるチクワ天もいいですが、こういう軽さもいいですね。


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「松井うどん」(三豊市)


 映画「UDON」の本広監督の弟さんがやっているうどん屋です。そういえば「UDON」まだ観ていませんでした。映画にも登場したんでしょうか、フィクションを現実にしたお店なんだそうです。

 県道沿いの店構え、6~7台分の駐車スペースはありますが、満車の場合、どうするんだろうかと余計な心配をしてしまいます。到着が10時のオープン直後だったので、注文して茹で上がるのを待ちます。

 ピシッと締まった直球系の麺です。表面がツルツルで喉ごしを重視しているようです。冷たいダシも文字通り冷たくてすっきりしています。最近、親しみやすい柔らか麺を食べ続けているので、このつるっとした硬質の麺と冷たいダシは楽しい違和感があります。氷の世界です。
 冷水で締める表面の滑らかさだけを売りにしたうどんは最近好まないのですが、これはこれでいいなと思いました。

 ただ、人気メニューのカレーうどんは釜揚げの温かいうどんにそんなに特徴のないカレールーをかけたもの。好みですが鶴丸や五右衛門のようなスパイシーな旨さは感じません。あえて試さなくてもいいような気はしました。


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「橙家」(三豊市)


 本日最後は「橙家」です。山越で修行された方が(違うかも)オープンした新興勢力の中では評判高い店です。
 10時45分頃到着すると、店の前に「11:00~14:45(火曜・水曜休み)」の看板がありました。情報誌に記載されている「10:30~15:00(火曜休み)」から更に営業時間は短くなっています。一般店で営業時間が短いと営業時間以外の時間は何をしているのか、この営業だけで生活できるのか素朴な疑問が沸いてきます。

 1店目の肉+チクワ天、2店目のカレーなどで腹が膨らんで妻は珍しくパスです。子供も留守番希望で一人での入店です。一人のうどんは久しぶりですが何か寂しいものです。

 店内は情報誌の写真に比べると暗めです。若い大将と年配の女性(大将の母親?)と若いアルバイトの女性と接客は気持ちよく美味しそうな雰囲気が漂ってきます。ここは名物の「肉汁つけうどん」を注文しました。

 麺は細くてしなやかで優しい。ほっとする食感です。山越ってこんな麺だったかな。先程の「松井うどん」とは反対のスタイルというか・・・なかむら系とも違うチュルチュル麺です。これを美味しくないという人はいないでしょう。万人向けのイケメンです。
 つけ汁も肉の旨みがあって最高です。ただ、繰り返しになりますが、温かいつけ汁、肉と冷たいうどんが中途半端にからみます。この麺は冷たいまま食べたほうがよかったかも。
 この「肉汁つけうどん」が定番のようですが、ここは冷たいかけ、ぶっかけが先かなあ。次回試したいと思います。


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「ドリームス」/イエルマン(2006年)


 「神の雫」の影響を受けて、最近、ワインを飲んでいます。といっても随分昔の若い頃に嵌った際、ワインの世界は奥が深すぎて(お金がかかりすぎて)、結局、ワイン探求を諦めた経緯もあり、本格的に深入りするつもりはありません。

 エノテカのサイトでハーフボトルフェアをやっていたのでまとめ買いをしました。買ったのは次の6本です。

・「シャトー・ポンテ・カネ(2006年)」 5240円
・「シャトー・ジスクール(2005年)」 3840円
・「シャトー・リュ-セック(2004年」 2660円
・「サッシカイア(2005年)」 7500円
・「ドリームス/イエルマン(2006年)」 2800円
・「アルマヴィーヴァ(2004年)」 3800円

 定価の20~30%オフでかなりディスカウントされた値段のようですが市場ではこれに似た値段もないこともなく安いほうでしょうが元の定価はあまり意識しなくてよいのだと思います。それでもフルボトルならこの倍マイナス1000円位なので決して安くないワイン揃いです。
 味を試すにはグラスに3杯あれば十分で、ハーフボトルは助かります。

 どれも美味しかったです。最近評価の高い「ポンテ・カネ」を飲んだ後では「ジスクール」は少し落ちるかなあと感じましたが、ソーテルヌを代表する「リューセック」の厚みのある甘み、チリワインですがさすがにムートンが参加している「アルマヴィーヴァ」は凝縮感のあるワインで満足できました。
 スーパートスカーナの「サッシカイア」は初めて飲みました。イタリアワインの一般的な評価は重いタンニンに少しうんざりというところでしょうか、私も同じです。シチリア島のワインの中にはよいものもありますが、コストパフォーマンスのよいチリやカリフォルニアのワインと比較するととても手を出したいとは思いませんでした。
 口にした印象はカベルネソービニオン、まさにボルドーですが、タンニンが優しくて軽く、後味はブルゴーニュ風です。分かりやすく親しみやすくて美味しい。日常的に飲みたいワイン。ただ、これがボトル1万3千円を超えると言われるとどうでしょうか。

 6本の中で一番印象が良かったのは、イタリアのイエルマンという生産者が作るシャルドネ種の白ワインです。本名は「Where the Dreams now it is just wine(現代の夢、それはワインである)」と長い名前が付いています。

 輝かしいゴールドイエロー、柑橘系の甘酸っぱい香りが立ち上ります。凛としたミネラル、すっきりと洗練された味わいは高品質のブルゴーニュ白と同様です。イタリアという印象はほとんどないです。コート・ドールの白。
 私がこれまで飲んだことのあるブルゴーニュ白は酸味が強い印象ですが、このドリームスは果物の爽やかな酸味に加えて後味はハチミツの甘みが口中に広がります。バランスがよく落ち着いていて全体に円やかです。これはいいなあ。自分にとっての白の定番はあまりないのですが、これは覚えておこう、6千円近く出せるのであればこの白ワインが飲める…。

 大雑把で苦味の強い印象のあるイタリアワインですが、サッシカイアといいこのイエルマンといいブラインドで飲めば間違いなく高級なフランスワインと言ってしまうと思います。

 適当に選んだ6本でしたが、最近のイタリアワインの進歩(なのか?)を強く感じることができました。


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