「SIRAKAWA」(三豊市)


 リストアップした讃岐うどん屋も結構行き尽くし、最近憑かれたように敢行していた香川うどんツアーもそろそろ終盤かもしれません。

 今回の讃岐うどん屋は奇しくも名脇役が主役のうどんを引き立てる店が続きました。

 まずは三豊市の「SIRAKAWA」です。横文字の店名が珍しいですが、ちょっと変わったちくわ天が名物なんだそうです。

 厨房をカウンターが囲む造りになっています。15席くらいでしょうか。こういうスタッフの動き丸見えのカウンターは他では「はりや」くらいでしょうか。大将の麺の扱いや天ぷらを担当している女性スタッフが麺の仕上がりに合わせて大将の指示で一本一本揚げているのが分かるので美味そうな雰囲気があります。

 妻は店の人気メニューらしい「えびちくぶっかけ」、私はたこちくわ天が付いている「葱油醤油うどん」を注文しました。昔のラーメン好きには葱油という文字は何とも魅力的です。
 えびちくわ天もたこちくわ天も評判どおり美味いです。さくっと揚がっていて、たこやえびが練りこんである生地のちくわも味わいがあります。個人的には「たこちく」の方が好きかな。天ぷらは「竹清」や「もり家」並み、上質です。後続店がなければ天ぷらのお替りをしているところです。麺も細めのつやつやでコシもしっかりあります。葱油やぶっかけダシも麺によく絡んでいい感じです。

 ちくわ天や半熟卵天が美味い店はそれだけで通いたくなります。「SIRAKAWA」も楽しみ満載の優良店です。


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「麺通堂」(丸亀市)


 2店目は丸亀市の「麺通堂」です。高級小麦粉を使用した太麺が売りとのこと。

 私は冷たいぶっかけをいただきました。むっちりとした味わい麺です。バランスよい讃岐うどんらしい麺で好みのタイプです。

 このぶっかけよりも妻が注文した釜玉が印象的でした。何がかというと卵です。5分ほど待って茹で上がった麺の上に載せられている濃い黄色の黄身です。色を見ただけでこれはいい卵を使っていることが分かります。釜揚げの水分と混ざり合って薄い黄色の釜玉が多いのですが、オレンジ色の釜玉です。
 食べると卵のコクのある旨みが口の中に広がります。すごく味のいい卵かけご飯を食べているようです。「味が濃いね、卵がいいよね」と妻も大満足です。麺もいいのですが卵が際立っています。こんな釜玉は初めてです。店の壁に「日本一のこだわり卵」のポスターが貼ってあります。いい卵を使っているのでしょう。

 ぶっかけもいいですが、ここは釜玉でしょうか。


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「塩がま屋」(綾歌郡)


 予定では2店目は「明水亭」という創作うどんが名物のうどん屋だったのですが、ガイド本の表記とは異なり日曜日は毎週休みのようでした。

 3店目をどうするか「全店ガイド」で探したのですが、丸亀、綾歌方面で行ってみたい未訪問店があまりありません。迷ったのですが、結局、宇多津町にある「塩がま屋」にしました。行列のできる「おか泉」の近くです。

 店の看板のオレンジ色・雰囲気が「はなまるうどん」に似ていて、同じような大衆店かと想像したのですが、中に入ると意外や落ち着いて少し高級感のある店内でした。「おか泉」の照明を少し落とした感じです。
 うどんの他、夜は牛のしゃぶしゃぶなども出しているようです。牛肉に自信ありという雰囲気だったので、冷たい「肉ぶっかけ」を注文しました。

 ここの牛肉は上質です。すき焼き風の甘辛い味付けで美味いです。滑らかなちゅるちゅる麺もいい感じです。満足できる肉ぶっかけ。惜しむべくはどの店も同じですが、肉が温いので冷たい麺と中途半端な絡みになってしまいます。それでも、スタッフのサービスが気持ちよく、良質うどんが提供されます。先週知った「めりけんや」同様に安心して通える宇多津町のうどん屋です。


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