「仁鍛」(白楽)

          

 飲み会の予定が無くなったのでぶらっと白楽に向かいました。空いていれば「仁鍛」、行列ならばココイチで鉄板カレーにしようと思っていました。

 仁鍛に着いたのは17:35頃、夜の部の開店の18:00まで30分を切っていますが誰もいません。セブンイレブンで缶ビールを買って飲みながら待つことにしました。店内は雑誌か何かの取材のようでずっと、それこそ100回以上フラッシュが光っていました。17:50にスタッフが出て来たので注文を告げます。温かい麺のつけ麺で辛味が付いてくる「辛あつ」(900円)にしました。麺の量を聞くと300gということだったので大盛り(+100円)にはしませんでした。てっきり事前に仕込んで、着席と同時に提供されるのかと思いましたが、そうではなく開店後にまとめて調理開始です。
 結局、私の次の客が来たのは17:56。開店直後で12席はほぼ埋まりましたが読んだほどの混雑ではなさそうです。

 いやぁー、滅茶苦茶うまかったです。この手のつけ麺は、日吉「あびすけ」、ラーメン博物館「頑者」で経験あるくらいですが、麺が違います。普通、つけ麺は、麺がスープと別皿なので絡む、馴染むという感じではないですが、ここのは浸けるだけでしっとりと馴染んで一体感があります。流行りの硬い麺ではなくて、かなり熱の通った柔らかめの麺なのですが、味があって(何が練り込まれているんだろう?)、最高に旨いです。スープも濃厚で万全。
 店主は「六厘舎」というつけ麺超人気店と「大勝軒」で修業したそうで、この味は「六厘舎」の系統と読みました。人気が分かります。こんな美味い麺、美味いつけ麺を食べたことありません。
 つるつると一気です。しまった、ここは大盛りでした。多くのお客さんはつけ麺(冷たい麺)大盛りでした。途中で忘れていた辛味を入れましたがそれほどの激辛ではなく、適度の刺激、スープを飲み干す邪魔にもなりませんでした。

 大大満足で食べ終わりました。これはクセになります。18:20頃に店を出ると7~8人並んでいました。この味でこの人数は少ない方だと思います。あまりの行列の近所迷惑から一旦閉店した六厘舎は1~3時間待ちとあったので、それに比べるとまだ穴場といえるのかもしれません(どの程度、味が似ているのか分かりませんが)。「仁鍛」、高水準の凄いつけ麺屋です。


 ラーメンとは関係ありませんが、店内でラジオがかかっていてマイク・タイソン・ストーリーのような特集でした。私は年次でいうと1966年組なのですが、最も誇りに思っている同期はマイク・タイソンです(次はZARDの坂井泉水)。登場時の破壊力、衝撃は忘れられません。ボディーかアッパーか一発で仕留めていました。噛ませ犬が対戦相手の時はパンチを怖がって、かすっただけで自分から倒れていました。これぞ恐怖という顔をして。
 そして、まさかまさかの東京ドームでのKO負け。我々の上の世代だと最も印象に残っているテレビ放送として浅間山荘事件などが挙がるのでしょうが、私はこのKOシーンです。驚いた。その後も復帰を信じましたがタイトルを獲ったとはいえ最後までパッとせず、ホリフィールドとの耳噛み付き事件でジ・エンドです。
 それでも史上最高のファイターを同時代で観られた感動は忘れられません。最近は分かりませんが、デラホーヤ人気などでボクシングのメインイベントは必ずしもヘビー級ではなくなってきました。世界一強いのはベビー級チャンピオンだというあの時代が懐かしいです。つけ麺を啜りながらそんなことを思い出していました。



〔2011年2月16日〕

          

 再訪です。今日もコンビニでビールを買って、近くの駐車場で飲み干してから店に向かいます。17:45で4番目でした。

 辛あつ(900円)の大盛り(+100円)に半チャーシュー(+150円)を追加です。いやあ、美味しかった。でも、ちょっと多かったかも。麺よりもチャーシューのボリュームが凄いです。スープの中に入ってきたのを一旦麺の上に避難させますが、なかなか無くなりません。この半分くらいで私にはいいです。でも満腹満足です。

 外に出ると今日は15人近くが待っていました。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「しぶそば」(菊名駅)

          

 書店で『ご当地「駅そば」劇場』という新書を立ち読みすると、菊名駅の「しぶそば」というそば屋が紹介されていました。日本各地の駅そばの紹介の中で取り上げられていたのでどうしてこんな店がとちょっと不思議な感じがしました。

 帰宅して調べてみると、渋谷、大倉山、菊名、青葉台など東急線の駅に7店舗、東急グループの直営店みたいです。

 さっそく菊名駅で下車し、駅構内の店舗で「ピリ辛ねぎそば」(440円)の券を買いました。本にも載っていましたが、トッピングのピリ辛ねぎを目の前でスタッフがボウルで和えるので、立ち食い蕎麦=ネタは事前に大量処理済というイメージとは異なります。立ち食いカウンターもありますが、基本は二人がけのテーブル席で結構ゆったりしています。

 麺は細麺でしなやか、優しい食感です。汁は普通ですが、お目当てのピリ辛ねぎがいいアクセントになります。立ち食いそばなので、何かそれ以上ではありませんが、そばに求める十分なレベルにあります。冷たいそばも美味しそうです。神奈川県には「小諸そば」は未進出、「富士そば」も行動圏にはなく寂しい思いをしてきました。こんなに近くに手頃な立ち食いそば屋があったとは・・・軽食処として利用しようと思います。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )