ベーム/ウィーンフィル「モーツァルト 交響曲集」




 先日、内容主義のカザルスのディスクを取り上げましたが、それではひたすら音の響きが美しい演奏は何かとなると、聴いたディスクは極めて限られる中での個人的な選択で、かつ分かり易くウィーンフィルに絞ってしまえば、正規盤なら、ケルテスのモーツァルト、バルビローリのブラームスがまず浮かびます。いずれも1970年前後の録音です。

 選択を海賊盤まで広げると、ベーム指揮のモーツァルトの29番・34番・35番・36番が入ったディスクが最美です。艶っぽくて生き生きとした圧倒的なサウンドです。これも1973〜1974年の録音。この頃のウィーンフィルは録音技術だけでない何か神掛かった合奏の美しさがあります。

 おそらく平成6年〜10年頃に秋葉原の石丸電気で買ったものだと思います。この海賊盤シリーズには自家製の解説メモが付いていて、そのライブの意義を分かり易く伝えていてどれも楽しい。
 最近は海賊盤があまり販売されておらず(山崎浩太郎氏によると以前は著作権は20年まででその後は非公式ながら公有盤として多くのライブ録音が流通していたらしい)、もちろん著作権は保護されるべきですが、だからといって録音が残された何百、何千というお宝名演が人類に共有されずに永久に倉庫に仕舞われたままなんて余りにも勿体ない。現在の70年どころかディズニーなど巨大企業の権利を守るために著作権がいつまでも延長され続けるなんて止めてほしいです。

 一時期、海外の著名オケの来日公演をNHKラジオでライブ放送した時の録音が結構ディスク化されましたが、音楽不況の影響でまた減っています。
 色々と大変だと思いますがファンのためにも頑張っていただきたいです。


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「はしご」(銀座4丁目)





 一風堂、魚竹、小諸そばとかかなぁと歩いていたら、結局、はしごに入ってしまいました。
 初めての醤油味のそばで搾菜麺です。さっぱりと美味しかった。これもありです。



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