NHK連続テレビ小説「マッサン」に関連した巡回展が、当市の「港の文学館」で開かれている。小説の
モデルで、本格的なウイスキー造りに人生を掛けた竹鶴政孝氏の足跡や関連する資料、ゆかりの品々が
展示されています。 竹鶴政孝氏がウイスキー造りの夢を実現できたのは、留学時代に出会い結婚したスコットランド人女性
・リタの支えがあったからだという。
竹鶴政孝氏が造り出し、1940年(昭和15年)に発売されたニッカウイスキーの第1号です。
この「NIKKA WHISKY」は、国内に4本実在する内の1本です。澄み切った琥珀色は健在ですが、経年
変化でボトルの1/3ほどのウイスキーが蒸発し消滅しています。
創業当初はウイスキーの熟成を待つ間に、リンゴジュースの製造も手掛ける。当時の「ニッカ林檎汁」
のチラシ広告です。
※ 時代を映しだす珍しいチラシです。横書き文字は右側から左へ、「リンゴジュース」は「林檎汁」。
ウイスキー製造の過程で重要な役割を担うピ-ト(泥炭)や、モルトウイスキーの原料となる大麦なども
展示されています。
竹鶴氏がスコットランド留学時に、ウイスキーの製造方法を詳細につづった「竹鶴ンート」です。後世、
ウイスキー造りに携わる人々の貴重な指南書となる。 竹鶴政孝が実際に使用していたパスポートなども展示されています。
WWA」(ワールド・ウイスキー・アワード)は、ウイスキーの世界的なコンテスト名。下の画像は2007年
に、「ワールドベストプレンデッドモルトウイスキー」を受賞した「竹鶴21年」です。
「竹鶴政孝と北海道」展が開かれている場所は、室蘭市 港の文学館。当市出身の芥川賞作家の八木
義徳氏や三浦清宏市など、当地にゆかりのある文学者の出版物や原稿、受賞時の記念品などの資料が
収蔵、展示されています。