数日ぶり、朝からすがすがし秋の空が広がりました。測量山は標高199mほど、絵鞆半島の最高地点です。
中心市街地から、曲がりくねる急登坂の測量山観光道路を車で5分ほど走ると山頂の直下にたどり着く。
山頂の展望台に立つと、眼下には室蘭港や市街地、港の入口に架かる白鳥大橋などの景観が広がります。
さらに、視線を遠くに向けると噴火湾を取り囲む山々など、360°の大パノラマが展開します。
測量山の駐車場わきの草むらで。エゾノコンギク(蝦夷野紺菊)の花と、クサギ(臭木)の瑠璃色の実と紅色
の萼が、秋の日差しを受け鮮やかに目に映り込む。 ここにも、ヤマブドウが!・・・。今年は、生り年なのでしょうか、方々で目に止まります。
2日前に、吹き荒れた暴風で舞い散った木の葉が、測量山観光道路の道幅の半分を覆い隠す。
トッカリショは、室蘭八景の一つです。海面からそそり立つ灰褐色の海食崖と、崖の上を縁取るように広が
る草原とのコントラストが目を見張ります。奇岩が織りなす景色は、遠方に見えるイタンキ浜へと続いています。 コハマギク(小浜菊)は、海岸に近い場所に生育する多年草です。小群落をつくりながら、純白な花を咲か
せています。主な自生地は、潮風が吹き付ける海岸の岩場など。土壌や気象条件の厳しい場所を好むたくま
しい野菊です。
エゾノキリンソウ(蝦夷の麒麟草)が、種を弾かせた枯れ穂を付け葉を紅葉させています。
道路沿いで、ガマズミが葉の一部を色付かせ鮮やかな赤い実をたわわに実らせています。これから季節が
進み、初冬が訪れる頃には実が熟します。果実酒の愛好家の間で重宝がられている木の実です。