今日の朝は冷え込みました。室蘭岳の山頂に、薄っすらと雪が積もる。例年より14日ほど早い初冠雪です。
室蘭岳は市街地の後方にそそり立つ。春夏秋冬を通して、標高911mの頂を目指す登山者が絶えない山で
す。さらに、標高420m付近には、広大な「室蘭岳山麓総合公園が設置されています。
国土地理院の地図では、鷲別岳と表記されていますが、一般的には室蘭岳の名で市民に親しまれている
山です。
室蘭岳・白鳥 ヒュッテは、西尾根コースと夏道コースの分岐点。今日の撮影ポイントは、沢を横切り急勾配
の登山道を行く西尾根コースを目指します。(毎年、紅葉の時期と新緑の頃に必ず訪れる場所です)
ヒュッテに立ち寄ると必ずのどを潤す。とても、のどこしのよい爽やかな湧き水です。
西尾根コースは、 ヒュッテを後に樹林帯の中を歩く。しばらく行くと、高低差20メートルほどの急こう配の岩
石や古木の根が露出した道を沢に向かって下る。
登山道を横切る沢は、室蘭岳から湧き出す伏流水。流れ下る中流域では本市の水道水の一部として取水
されています。夏でも冷たく美味しい水道水は、この沢水のおかげです。
西尾根コースの標高500mから600m付近の登山道沿い。このところの冷え込みで、紅葉が一挙に最盛期
を迎えています。
今年は例年に比べて紅葉が早い。秋の陽射しに照らされたヤマモミジやカエデが葉を色様々に色付かせて
います。 厳しい環境の中で風雪に耐え抜いてきた幹枝と、色さまざまに色づく紅葉とのコントラストが際立ちます。
今年は、気候条件が最適だったのでしょうか。例年に比べて紅葉がひときわ鮮やかです。
この紅葉を堪能できるのは登山者に限定。危険のリスクがなければ、多くの市民の方にもと・・・。一帯は、
自然のままの紅葉の穴場です。