


入ってから幾度も夕日の撮影に挑戦したが、遥か対岸の山並みの上空には夕方になる
と雲が張り付く。今日は久し振りに西の空も澄み渡り、全天が見事な茜色に染まりました。
この時期にしては稀なほど波静かな海。大気が静まり返り、波一つないベタ凪。夜空に
イルミネーションで縁取られた白鳥大橋が浮かび上がり 光の影がもう一つの大橋を水面に映
し出している。カメラアングルは、室蘭港、崎守埠頭から港内の眺望です。関東以北最大の製油所。プラントを照らす無数の照明灯の光が海面に映り
揺らめきながら輝いている。 対岸、絵鞆半島の南側は太平洋の大海原。室蘭を代表する景勝地が点在
する。夜になると半島の街の灯が瞬き、白鳥大橋と半島が光の帯で繋がり、日中と
異なった景観を見せています。
4年ぶりに海王丸が室蘭港に入港、優雅な船体を中央埠頭に接岸している。
海洋国の将来を担う海上技術短期大学の学生104名が乗船。東京晴海埠頭を10月5日
に出航してから10日間をかけて到着。本船の性能では室蘭港までは2日間、航海訓練の
途中での寄港です。海王丸は、総トン数2,556トン、全長110m。さらに、メインマストの高さ
は、甲板から43.5m、世界最大級の帆船。4本のマストに整然と張り巡らせたロープは壮観。船首には護り神の横笛
を吹く女性像の紺青が金色に輝いている。船尾の形も瀟洒。船籍と船名を縁取る優雅な金モールの飾りが際立つ。
夜の帳が下りると、電灯船飾が燈り昼間と異なる雰囲気を醸し出す。
2日後には次の寄港地、金沢に向けて室蘭港を出航して行きます。