父の日におすすめのチーズがある。
「アイリッシュウイスキーチーズ」だ。頑固な男の酒と云えるアイリッシュウイスキーを忍ばせたチーズだ。普段無口なお父さんは、このチーズでさらに無口になるかもしれない。じっくりと味わいたい奥の深いチーズなのだ。
「どう、お父さん美味しい」
「・・・」
「もう、美味しいとか何とか云えばいいのに」
などとせかしてはいけない。
お父さんは、じっくりと言葉を探しているのである。
そんな味わいのチーズである。
(写真は、このチーズを届けてくれたモンテドラーゴさんのホームページからの無断借用)
クアトロの父も昨晩、クアトロ・シェフ夫婦の気配りにより父の日のお祝いをしてもらった。
プレゼントしてくれたのは、ポムロールのワイン「ビュウ・シャトー・セルタン2001」だった。そして、シェフの奥さんの手料理でクアトロ夫婦と四人での食事である。
このワインはポムロールのペトリュウスとルパンに並ぶ品質のワインである。ルパンを飲みたいというクアトロの父の要望を考慮した選択だ。その味わいの素晴らしさは言葉にならない程に見事であった。ペトリュウスに魅入られてワイン好きになったクアトロの父も納得の味わいであった。
そのワインの味もさることながら、ワインに合わせてステーキなどを用意してくれたシェフの奥さんにも感謝である。そして、4人で一緒にワインを飲んで語れたことが何よりのご馳走だった。
クアトロの父もそのワインの味わいと気配りへの感謝を言葉にしたかったが中々適切なものが見つからなかった。
「毎日、父の日だったらいいな」
などと云うクアトロの父だった。