ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

相棒/パルミエイトの穴

2010年01月05日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo 「右京さん、この穴はなんでしょう」
「あい、神戸くんも気づきましたか」
「これがパルミジャーノという美味しいチーズって事ぐらいは僕も知ってますよ、しかし何で真ん中だけ掘ってあるんでしょう」
「そうですね、きっとホシはこのチーズの真ん中が特別に美味しいことを知っているんでしょうね」
「真ん中って、そんなに美味しいですか」
「クアトロの父の証言によるとこの部分はパルミの宝石と呼ばれていて、みんなが争って食べるそうですよ」
「へえ、食べてみたいな」
「このクアトロは今日から新年の営業再開と聞いています、きっとお正月の休みの間にこの真ん中の部分をお得意さまに配ったんじゃないですかね」
「なるほど」
なりやら考え込む右京さん
「神戸くん、大事なことを見落としていました」
「え、どうしたんですか」
「そうペンネというショートパスタとかリゾットとかを熱々のうちにあの穴に入れて、溶けたパルミを絡めて食べる料理があるはずです」
「メニューにありましたよ、パルミ・ペンネとパルミ・リゾット1200円って書いてありましたよ」
「僕としたことが、それを見落としていました」
まだ新年の営業が再開したばかりで、手つかずでいるあのパルミの新しい穴で作るパスタを一番乗りで食べておくべきだったと後悔している右京さんだ。
あわてて現場に戻る右京さんは、新しいパルミを使ったパスタを食べられるのだろうか。それとも別のお客様がその栄誉を射止めるのだろうか。

コメント (1)
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