いいか、片手に杯を持つ、酒の香りをかぐ、な、酒の匂いが鼻のシンにずーっと染み通った頃、おもむろにひとくち、呑む。
さあ、お酒が入っていきますよということを、五臓六腑に知らせてやる、な。
そこで、ここに出ている突き出し、これを舌の上にちょっとのせる、これで酒の味がぐーんと良くなる。
それからチビリチビリ、だんだん酒の酔いが身体に染み通ってゆく・・・それをなんだお前、駆けっこして来た奴がサイダーを飲むみたいに、ガーッと飲んで、胃袋が驚くよ、それじゃ、わかったか満男。
いいですか、片手にワイングラスを持つ、ワインの香りをかぐ、これをブーケって云うんだな、そのブーケが鼻のシンにずーっと染み通った頃、おもむろにひとくち、飲む。
さあ、ワインが入ってきますよということを、五臓六腑に知らせてやるんですよ。
そこで、ここに出ている肴を舌の上にちょっとのせる、これでワインの味がぐーんと良くなる。
それからチビリチビリ、ワインを飲んで肴を味わって、これを繰り返す。
これが、クアトロのバーカウンターの楽しみじゃないですか、お客さん。
クアトロの新しいバーカウンターでクアトロの父の講釈を聞き流しながら、ワインを楽しもう。
今日は白ワインの講釈らしい。
白ワインの代表的な品種、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングの飲み比べにオマケの白ワインのセットが五臓六腑に染み渡ることだろう。