ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

そばの物語~ざるそば

2021年08月12日 | 個人的な話

日本人は道を究めることが好きだ。
クアトロの父もその類である。
蕎麦の食べ方にもクアトロの父は道を目指すものだ。
まず、注文してから出来上がるまでの時間に注目する。
あまり時間がかからずに運ばれてきた蕎麦は、期待出来る。
蕎麦の茹で時間は短いものなのだ。
手際の良い職人は、ぱっぱっと作るはずである。
期待の出来る蕎麦が届いた時は、まず蕎麦を一本だけ食べてみる。
蕎麦の味だけでなく、微妙な香りも口の中で確認する。
そして、蕎麦つゆを一口すする。
蕎麦つゆの味の濃さを確認しておく。
次に、ワサビを蕎麦に少量乗せる。
決して、ワサビは蕎麦つゆに溶いてはいけない。
蕎麦つゆの濃さに応じて、蕎麦の浸し加減を調整し、ツルッといやズルッと喉の奥へ蕎麦を投入する。
ズルズルよりも、小気味よくズルッといきたい。
そう出来るように蕎麦の長さは調整してあるはずだ。
ズルッといった時に空気も吸い込み蕎麦とつゆの香りを楽しむ。
そして最後に、蕎麦湯はデンプンの多いどろどろのものをいただく。
日本人で良かったと思う瞬間だ。
こういった年寄りを脇で見ていると、面倒くさい奴と思ってしまうものだ。
昨日、似た人を見て実感した。

※11日(水)12日(木)のクアトロは連休させていただきました。

※緊急事態宣言中のクアトロは、平日の夜の営業を休ませていただきます。
※緊急事態宣言中のクアトロは、お酒の提供を自粛します。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする