クアトロの名物のひとつが、客席に置かれたゴンドラ型のパルミジャーノのかたまり。
開店から、数えて26代目のパルミジャーノは、コロナ禍の中にあって多くのお客様に勇気と感動を与えた。
そして、いよいよそのパルミ26も閉幕を迎え、解体されて粉チーズとなり、濃厚カルボナーラなどに生まれ変わることになる。
それにしても、パルミジャーノほど、無駄なく利用されるチーズはないだろう。
パルミジャーノの原料乳から脂肪分を取りだしたものは最高に美味しい物という名前が付けられた“マスカルポーネ”になる。
クアトロではマスカルポーネはティラミスに姿を変える。
さらに固形分を取り除いた後のホエーは、酢と塩を加えて再加熱すると“リコッタチーズ”になる。
この仕組みを応用したのがクアトロのレアチーズケーキである。
パルマではこのリコッタチーズが豚の餌になり、その豚からパルマ産のプロシュートが生まれる。
そして出来上がったパルミジャーノは色々な料理に使われる。
時には主役になり、時には脇役となって活躍するパルミジャーノ。
パルミ26からパルミ27へ、クアトロ・スタジアムで新たな感動のバトンは渡された。
※緊急事態宣言中のクアトロは、平日の夜の営業を休ませていただきます。
※緊急事態宣言中のクアトロは、お酒の提供を自粛します。