わたしってなーんもできない‥
そういう誰もが一芸くらいはあるものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/0f/92708ba932adb29f9ab3f590af5801ff.jpg)
まだベイビーがベイビーだったころ、昼間はオフィスで
仕事場のスタッフに甘やかされていたようである。
女子のおやつタイムに、「ごろんちょ」と一声かけられて
お腹を見せる芸を仕込まれていたことに
ほとんどオフィス内にいないわたしは気づかなかった。
だって、わたしの前ではしないもの。
する必要がないし‥
ベイビーが「ごろんちょ」でスイーツをねだる相手はよそのお姉さん方。
みんなでよってたかって、うちのベイビーに「ごろんちょ、ごろんちょ
ベイビー、かわいいね~、ごろんちょ~~~~」と言っては
アイスの残りやヨーグルトやクッキーのかけらをあげていたのだった。
どうして「ごろんちょ」にわたしが気づいたかというと
ある日、アイスクリームのカップを冷蔵庫から取り出したら
ベイビーは突然、床にごろんとなり‥
あれ~と思いつつ、ノーよ、アイスはノーなの、と言っても言っても
ごろん、ごろん、と激しく繰り返し、とうとうベイビーはアイスをゲット!
それからはうちでもごろんちょをするようになったというわけだ。
仕事場で、こんなことするんだよーと話をすると、みんなが顔を見合わせ
I.Aさんが「すみません、わたしが」と謝るではないか。
「いけないいけないと思いつつ、面白いのでアイスあげました」というわけで。
なんだか浮気をされた奥さんの気分、であったな。
もう十歳、いまはアイスはなくても「プーちゃん、ごろんちょー」というと
あの有様である。 いつでもどこでも、ごきげんちゃんである。
ちなみに、親分の名はプーちゃんではない。
彼の名誉のために断っておくが。
(どんな気取った男も家の中ではほぼプーちゃんなのである)