想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

秋の光に包まれて

2008-09-20 23:13:12 | Weblog

   秋の光が射しています。
   素肌には少し冷たい風に吹かれると
   Tシャツで過せる季節がなごりおしい、
   いい気なもんです、はい、そうです。

   秋は遠足、運動会と行事が目白押しの季節だった
   こども時代。(今は春の運動会のようですが)
   うさこは秋が嫌いでした。
   理由は、我が家の事情にあります。
   記憶というのは恐ろしいもので、大人になっても
   子どもの頃のまま、秋が深まるにつれ憂鬱だったものです。


       ~昔よく見かけた野の花、懐かしいので~

父を好きでした。
   この秋は、父を偲ぶ日が多いようです。
   我が家の事情はその父に起因していました。

   大人にならないとわからない大人の事情というのが
   あります。
   当事の親の年齢を超えようとする今、わかってしまうと
   子どもだった自分を悔やみますね。
   子どもだからしかたがないのです。
   でも、できれば父の友人か恋人、あるいは愛人でありたかった、
   そして、「大丈夫です、あなたは間違っていない、どこまでも
   一緒に行きます、あなたと」
   そう強く言いたかった。

   月を見れば父を想うといつか書きましたが、
   この秋はほんとうに何年ぶりかで、よく月を見上げ
   父と話をします。
   とっくの昔に、父は「わたしの父であった人」になって
   しまっているのに、です。

   人は魂だけで向き合うと、父でも子でもなく
   一個の命として互いを尊ぶのだということがよくわかります。
   とても残念なことに、わたしはただの子ども、
   それも出来の悪い子でしたけど。

   月に向ってそのことを謝って、ちょっと心が静まるのです。
コメント
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