Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スペインの旅 (12) ロッシェ(Roche)

2010-10-20 19:56:17 | キャンパーヨーロッパ 2010年



エル・プエルト・デ・サンタ・マリアから南下する。途中までカデス方面へ行く道で周囲は湿地帯、フラミンゴやかもめが一面にえさをついばんでいた。

今夜の目的地は約40マイル南のコニル・デラ・フロンティラ(Conil de la Frontera)だがキャンプサイトはそこから6Km 田舎のロッシェで、なかなか立派なサイトだった。ここで南スペインでは初めてのフリーインターネットが在り、日本や、イギリスの友達とスカイプでおしゃべりすることが出来た。それにパンの買い置きが無くなって土曜日に6km先の町へショピングへ行かなければならないかと悩んでいたら、パン屋がバンに焼きたてのパンをいっぱい積んで売りに来た。

このアンダルシアにはフロンティラの名前を冠する町が多い。これらはムーア人がこの辺りを治めていた頃のフロントラインでたいていは古い城砦を戴く町だという。そう思って調べてみれば確かに海岸に沿って点状に街が存在することが判った。

サイトのレセプションでこの土地の略地図をもらい、歩けども歩けども海岸に着かない。道端に咲く野の花はポルトガルのと変わらないが、時々八重の珍種を見つけた。



半ば諦めて探した海への道は地図に距離が書いてなかったから、近いと思ったのが間違いだった。ほんの軽い気持ちで出かけたけれど、やっとたどり着いた海は高い崖の上。はるか眼下に2人の釣り人が遠浅の波間で釣りをしているのが見える。秋撒きの麦が芽を出し、辺りが薄緑に染まりつつある。今日のNHKの衛星放送で沖縄では田植えが始まったとのこと、3毛作の沖縄では5月に稲刈りが始まるという。この麦も4月か5月に収穫するのであろう。







松林の下ばえの雑草の中にこの珍しい花が咲いていて、はじめてみたときの喜びは大きかった。きょろきょろ探しながら歩くと道端や,木陰にまだつぼみの長い茎を何度か見つけた。辺り一面のピンクの花は直径5ミリほどの花で、これだけ固まって咲いていると雑草といえども見ごたえが在る。





海べの帰りに海岸から1kmのところに違うキャンプサイトを見つけた。実はこのサイトこそ私たちのガイドブックに載っていてここをめがけてきたのだが、途中からキャンプサイトの表示板があちこち出ていて、てっきりここが目的のサイトと思い込んでしまったのだ。翌日、片道1時間半もかかって港へ行ってみた。港の近くにさびて貝殻の付着した碇が整然と並べてあった。一体これほど多くの碇を何に使ったものだろうか、海の男だった亭主にもわからなかった。





港から急な坂道を登ったところに灯台がそびえ、周囲は切り立った崖と雑草や潅木に囲まれた遊歩道が在った。雑草の中に白い小花の水仙が生え、これらもこの地方が原産地なのかと思った。








帰りに通った牧場では牛を追いかけている白鷺を見つけた。牛もうるさいらしく逃げ回ったりしているが鷺は牛の足についた虫をつついているらしい。ポルトガルで羊の群れに白鷺が群がっているのを見て ”あれはホントのパートナー・シープだね” と亭主がのたもうた。







コメント
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