晴天の一日、町の海岸線から西へ向かって散歩に行くことにした。海岸線にはレストランが無いからサンドイッチとお茶をリュックに入れて出かけた。2004年にも海岸線を歩きに歩き小さな岬にある小さなサンタマリア教会にたどり着いた。ところがこの7年で海岸の浸食が激しく海岸への道を探して通りを歩いたが、ホテルの庭や大きなお屋敷の庭などでその向こうの細道は海に落ちてしまったらしい。まだ新しい郊外の道を歩くと途中で行き止まりだったり、一回りして元に戻ったりしてなかなか西へ進めない。
大きなお屋敷の垣根から今まで見たことも無いきれいな花が咲き零れていて、しっかり写真に写した。本当はお花一房が欲しかったが殺してしまうようで諦めた。
通りは高級住宅街で垣根からしてすばらしい。それに純白の煙突が林立していて面白い眺め。
やっとたどり着いたサンタマリア教会の岬の突端ではドイツ人の一団が集まって昼食を食べていた。彼らは私がかぶっていた折り畳みの帽子(カンボジアで買ったもの)が気に入って大いに褒め称えてくれ気恥ずかしい思いをした。この教会はもちろん聖母マリアを祭っていて、鉄格子の間からマリア像を写すことができた。
岬の突端やこのような高い崖から魚釣りをしている人たちを見かけるが本当につれるのだろうか。これははなはだ疑問で、高さ20メータぐらいもある崖で、海底は遠浅だから本当に魚を釣り上げた人を見たことが無い。
この海岸の周囲にはミモザの花が満開で、何度見ても感激ものだ。通りのお屋敷の庭に鈴なりのレモンがなっていて収穫しないまま腐らせるのかしらと心配になった。
帰り道のフラットの垣根にまったく見たことの無い変わった木を見つけ何枚かの写真を撮ったが一体なんの木だろうか?亭主が一番気に入ったのがこの写真だった。なんと面白い自然の創作だろう。道端に咲いていた雑草は英国で見るキャンピオンに似ているが親戚ぐらいかもしれない。