キャンプサイトとは反対の町の西海岸に広大な空き地があり、そこに自由にキャンプしているキャンパーが集結している。これらはヨーロッパから集まった高級キャンパーが多く、長さ10メートルの巨大なものから、高さが恐ろしいくらいに高くて、どうやって出入りするのかと考えてしまうような4輪駆動のジープタイプ(これは見るからに集塵車を想像してしまう)まで一台として同じ車が無い。
特に目新しいものは太陽熱利用の電気を起こしているのや、風力発電を行っているもので、どれほどの電力を補給できるものか聞きに行ったが、キャンパーのドアを開けっ放しで、持ち主はいなかった。太陽熱のほうは後ほどほかの持ち主から聞いた限りでは、一日中電気をバッテリーに補充しても、3時間テレビを見るとなくなってしまうそうだ。
昔から太陽熱を使ってキャンパーが走るようになったらすごいだろうなどと夢見ていたが、後何年かでそれも可能かも知れない。
ポルトガルの町を歩き回って一番気にいるのが、それぞれの家の屋根に備えられている煙突で、数多くのタイプの飾り煙突は、お土産にまでなっている。
郊外に出ると高級なお屋敷が高い塀に囲まれて並んでいる。きっとこれらはお金持ちの夏の別荘に違いない。それにしてもこの石塀の見事さ、まるでモダンアートを見ているようだ。
明るい太陽の輝く砂浜はどこまでも長く伸びて、これが1月はじめの海辺だと信じられようか?