Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スペインの旅 (9) ロシオ(Rocio)

2010-10-23 10:55:13 | キャンパーヨーロッパ 2010年



長い間ポルトガルで楽しんでいたけれど、帰国まで後2ヶ月ぐらいしかない。スペインもアンダルシア地方はグラナダとセビリア、コルドバなど有名な場所しか行ってなくて、今回は海岸線をメインに周ることにした。クエテイラにいるときに隣に泊まっていたスペイン在住のイギリス人夫妻から、ロシオが面白いところと聞き、スペイン最初のキャンプサイトはロシオに決めた。
フエルヴァから海岸線の道路を取り、砂山と緑輝く松林の間を縫ってMatalascanas(この辺りはドンヤーナ自然公園)から北へ12km、突然松林からフラミンゴの遊ぶ湖が開けた。その向こうに純白の町が伸びている。







キャンプサイトは町の傍を走る国道の外れにあり、値段がポルトガルの2倍はする。3泊すれば51ユーロというから、一体何があるかと疑問に思いながらも3泊分の料金を払った。サイトはきれいで衛星放送もよく見ることが出来る。インターネットが高く一時間で2ユーロだという。このブログを書くのに2-3時間はかかるからあっさり諦めた。サイトに落ち着いた午後、町の探索に出かけた。

私たちが来る前に大雨が降ったらしい。町の通りは砂地で舗装道路も舗装された広場も一切無い。車の走る通りは穴ぼこで、一面の水溜り。歩道がどこにも見当たらなくて、乳母車など子供連れの親は大変困るだろうと思ったが、人どおりもあまり無く、なんとなく西部劇に出てくる荒野の町を思わせる。







この町は5月から8月まで宗教祭典がにぎやかで、その頃には全国から集まってくる徒歩や馬上の巡礼が100万人にものぼり、彼らの宿泊施設としてブラザーフッドと呼ばれる宿場がどこの通りにも建てられていて、冬場は閑散としているのだ。散歩に出かけたのが日曜日の午後だったから、大聖堂のある辺りはまあまあの人出、聖堂内にはお祈りをする若い人たちの姿も多く、なんと宗教がかった町だろうとあっけにとられた。



上の写真は各家の前庭。



砂浜みたいな広場。



大聖堂の広場からたこの足のように伸びる横道に、お土産屋が開店しており、一体誰が買うのかと思うほどのフラメンコのドレスを売っていた。ほかには皮の乗馬靴や皮のベルトなどが多く、食料品店が一軒も見当たらない。翌日見つけた小さなスーパーで、銀行のありかを聞いたら、この大きな町に一軒だけあるという。







日曜日の夜は地域の人たちが大聖堂の周囲の広場に集まり、家族や友人達と長い夕食を楽しむのだろう。広場にズラッと並んだ車の汚れのひどさ、今は泥水だけど夏は砂埃がどんなにひどいだろう。



コメント
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