ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

院展

2007-09-11 15:55:32 | Weblog
上野の都美術館で開催中の院展を見てきた。
今年は秀作が多く、とても見ごたえがあった。

毎年通い続けて20年にもなる。
同人で審査員の福井爽人氏(石神井在住)の招待である。

こういったグレードの高い展覧会を見続けていると、自分は描けなくとも見る目が養われていくようだ。
だから福井先生のお招きはうれしい。
万難を排して上野に出かけるのはそのためだ。

総理大臣賞、文部科学大臣賞、大観賞、奨励賞などが設けられているが、今年特に印象に残った作品は、菊川三織子作の「南国の華」と、「望」(小林路子)・「竹林風奏」(倉島重友)の木立をモチーフとした2点。
後者2点は静寂の中に動を感じさせる作品だ。
桜を題材にしたもののなかでは「惜別・櫻」(西田俊英)が目だった。

あとは、初入選のエネルギッシュな作品群。
どれも精一杯描いたものらしく好感が持てる。
将来院展を支えていくのだろうなといった作家たちの初々しい作品。

例年閉館間際に行くためか客は少ないが、11時ごろ訪れたきょうは大変な人だった。

16日まで開催されている。