ライン出版編集部

一人一著作を!
rein(独)を信条に
誠実な出版を目指す
ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

君死にたもうことなかれ

2008-10-01 08:51:48 | Weblog
ああおとうとよ 君を泣く
君死にたもうことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとおしえしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや

堺(さかい)の街のあきびとの
旧家をほこるあるじにて
親の名を継ぐ君なれば
君死にたもうことなかれ
旅順(りょじゅん)の城はほろぶとも
ほろびずとても 何事ぞ
君は知らじな あきびとの
家のおきてに無かりけり

・・・

明治37年9月、半年前に召集され旅順攻囲戦に赴いた弟を嘆き
『明星』に発表した与謝野晶子の詩。
あと三節続くが
ここまでは高校時代に覚え、空で言えたはずなのに、
どうしても思い出せなくなって
今朝になって確認。
昨日寝る前になぜかこの詩がふと浮かんだのだ。

晶子の弟への想いには共鳴できる。