ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

八重の月

2013-09-06 23:00:53 | Weblog
国立埼玉病院展示コーナー

9月のお題は「十五夜、お月見」。

月並みな月を描いても…なので

少し悩んでから鶴ヶ城としました。

「八重の桜」放送の折ですし。


調べてわかったこと。

『荒城の月』の荒城とは

子どものころは青葉城だと教えられました。

物心ついたら竹田の岡城と思ってました。

どっちかな~どっちでもいいかな~

なんて思いながら歌ってきましたが

鶴ヶ城という説もあるらしい。

結構有力情報みたいです。

そこで思い出されるのは

八重さんが詠んだ

明日の夜は 何国の誰か ながむらん なれし御城に 残す月かげ

という歌。

彼女は鶴ヶ城落城前夜、お城の壁にこの歌を残しました。

意味は、

今宵限りでこのお城ともお別れ。
馴れ親しんだお城に残していく月を
明日の夜からは誰が眺めるのでしょうか。


荒城の月を作詞した土井晩翠が1946年に会津で講演した際に、

荒城の月のモデルは鶴ヶ城であることを話したそうです。

「荒城」が鶴ヶ城であるならば「月」は八重の詠んだ歌なのかもしれません。

ちなみに「荒城の月」の記念碑は、岡城址・青葉城址・鶴ヶ城址の3か所にあります。

そんなことを考えながら描いたのがこの絵です。