りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

Mother's son

2008-08-06 | Weblog
お袋・・・いや、お母さん(照笑)
誕生日、おめでとう。

あえて何歳になったかここには書かないけど、
60歳を過ぎて元気でいてくれてること、本当に嬉しいです。

今日8月6日は、広島県民にとっては、諸手を上げて
お祝いできる日ではない。
その上、貴女が嫁いできたこの家は、原爆で亡くなった
親戚が大勢いる家なので、なおさらお祝いなんて出来る空気ではなかった。
僕も貴女の誕生日を知ったのは、ずいぶん大きくなってからだった。

だから、ちゃんと貴女の誕生日をお祝いできるように
なったのは、本当にここ数年前くらいからだ。

今から数年前。
貴女が60歳の還暦を迎えた誕生日のことだった。

僕は妻と弟夫婦と数ヶ月前から企画して、大きなバースデーケーキを
用意した。
そして貴女の孫たちが大声で「♪Happy Birthday to You~♪」と
貴女のために歌いはじめると、貴女は人目をはばからず、ポロポロと
大粒の涙を流した。
そして、孫たちと一緒に、嬉しそうに本当に嬉しそうに、ロウソクの火を
吹き消したよね。

その後、僕がとあるチケットを貴女に手渡した。
飛行機に乗ったことがない貴女のために、韓国か台湾あたりの
航空チケットを、親父とのペアでプレゼントしたかったけど、
僕と弟の低所得者(爆)の2人には、隣県の道後温泉の
ペアの宿泊券をプレゼントするのが精一杯だった。

それでも貴女は、その宿泊券を握り締めて消え入るような声で
何度も何度も僕らに「ありがとう」を繰り返した。

親父が癌で何度も開腹手術してどんどん衰弱して、
“もうダメなんじゃないか・・・”と思っていた頃も、
僕が自分のことしか考えていなくて、親父が働けないのに
勝手に大学へ進学を決めた頃も、弟が中学~高校と進学するに
連れてどんどん手に負えない不良になっていった頃も、
あなたは、黙々と働き続けた。
そして、今も働き続けている。

これからは少しでもいいから、自分の楽しみのために
時間を使っておくれ。

昨日は、電話でしか話ができなかったけど、また近いうちに
実家に遊びに行きます。もちろん、貴女の大好きな孫たちを連れてね。

これからも、元気でいてくれよ。
いつまでも、孫たちにとって優しいおばあちゃんでいてくれよ。
そして、僕にとって、妻の次に甘えさせてくれる女性でいてくれよ(笑)





お母さん、あなたの息子に生まれて本当によかった。心から、ありがとう。
コメント (2)
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