りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

26億。

2008-08-22 | Weblog
昨日の話の続き。

5年ぶりに再会した友人は、流通業界で働いている。
2~3ヶ月に一度、商談や仕入れの為に中国に行くという。

他の友人(公務員)が独り言のように呟く。
「今、中国って、13億人だっけ?」
「人口か?」
流通業界の友人が魚の天ぷらをつつきながら、そう応える。
「そうそう、人口。13億って、あらためて思うけど、すげぇよな」
「バカ言うな」
流通がそう言って公務員の言葉を一蹴した。
「ありゃ、公式発表の人口だろ」
「それ、どういうこと?」
「それ以上、いるよ。あの国には」
「うそ?マジで??」
「戸籍だよ」
「戸籍?」
「戸籍がなければ、存在しないことになるだろ?」
「あ・・・
「戸籍のない人間、特にそんな子どもがうじゃうじゃいるんだよ」
「・・・・。」
「今、暴動が起こってるチベットやウイグルの人口なんて、もっとアテにならん」
「じゃあ、本当の人口は・・・」
「その倍はいるんじゃねぇの?」
「26億かっ
流通の友人は、ジョッキを飲み干して頷いた。

まぁ、26億は大袈裟な数かもしれないが、
流通の友人の話には、たしかに一定の説得力がある。

戸籍というのは、“その場所に住む”という証だ。
言わば、田畑を耕す農耕民族の発想なのだ。
今、暴動が起きているチベットやウイグルといった
中国奥地に住む人々は、元々遊牧民族だ。
遊牧民族は、移動して暮らすことが前提の民族だ。
“戸籍”という概念さえ持っていない人がいても不思議ではない。

あと、経済的な理由で戸籍を届け出ていないケースも多いそうだ。
届け出れば、必然的に“国民(彼の国では人民か)の義務”が生まれる。

「あれじゃあ、地球の温暖化も止まらんわな・・・」

店の人にチューハイを頼んだ後、流通の友人はそう言った。








18日も、中国軍がチベット東部のデモ参加者たちに向けて発砲したらしい。








北京五輪は、本当の意味で成功だったのだろうか?
コメント (3)
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