りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ディープインパクト。

2008-08-24 | Weblog
僕は、今からちょうど10年前の9月20日に結婚した。

その前月、妻(その時はまだ婚約者)と一緒に
ある映画を見に行った。
それが「ディープ・インパクト」だった。

その日は、新居に冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品が
届いた日だったことを記憶している。
届いた荷物を片付けて、夜の映画館へ向かった。
“彗星が地球に衝突するパニック映画”という予備知識だけで
見に行ったのだが、とてもそれだけの単純な映画ではなかった。

たしかにカテゴリー的にはパニック映画なのだろうが、
本質なテーマは、明らかに“家族の絆”だった。

これが例えば僕が10代や20代の若造の時に見たのならば、
ホントに、単なるパニック映画としてだけでしか捉えなかっただろうが、
まさに、これから“家族”を持とうとしていた僕にとっては、
映画をみているうちに、まるでこの映画が、僕と彼女の新しい門出を
祝ってれているような気持ちにまでなったのだった。


しかし、この映画との関係はそれだけで終わらなかった。


翌月、結婚披露宴を終えて、僕らは新婚旅行へ旅立った。
行き先は、オーストラリア。
関西空港から一路、オーストラリアのブリスベンへ向かった。
真夜中のフライトだった。
機内では、眠れない人のために映画が始まった。


それが、なんと「ディープ・インパクト」だった。


高度10,000m上空で“パニック映画”というのも
いかがなものか?・・・と思ったが、
やっぱり、パニック映画を越えた“家族の絆”に、僕は
見入ってしまった。
そして映画が終わる頃、飛行機は赤道を越え、数時間後
オーストラリアへ到着した。

帰国後、僕はこの映画のビデオを躊躇なく購入した。
しかし人間というのは本当に気まぐれな生き物で、
手にしたら、まったく家では見ない(笑)

だが10年も一人の女性と一緒に暮らしていると、当たり前だが
色んなことがあるもんで、そういう時に真夜中にこっそり見ることがある。
特にこの数年はそういうことが多い(笑)
10年前に色んな印象を与えてくれた映画だからか、不思議なもので、
この映画を見ていると、自然に妻や家庭に対して、融和な気持ちに
なってゆく。

明日(8月25日)、TVで放送されるらしい。
それを知って、今日、ひと足先にビデオで久々に鑑賞した。

時代はすでにDVD。
この映画も、買ってもいいかもしれないな。





登場人物の一人、妻に先立たれたベテランの
老宇宙飛行士・フィッシュが言っていた台詞。
「結婚していれば、いいこともあれば悪いこともある。でも最後はよかった」
コメント (2)
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