りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

Nothing Compares 2U

2009-02-10 | Weblog
昨日、ヤフオクでこのCDを落札した。

Sinead O'Connor の「I Do Not Want What I Haven't Got」

今から19年前の作品。

即決で240円(爆)

明らかに衝動買いである。

別にこのアルバムを探していたわけではない。

別にこのアルバムが欲しくて仕方がなかったわけではない。

ただ、この中に収録されてある、とある1曲だけがどうしても聴きたかったのだ。

それは6曲目に収録されてある「Nothing Compares 2U」である。

邦題では「愛の哀しみ」という、なんともセンスのカケラも感じられないタイトルだったが、

1990年の早春、街角から、テレビから、ラジオから、有線から、ありとあらゆる場所から

この曲は流れてきていた。

いわゆるヒット曲だった。

僕はこの曲が好きだった。

しかし、何か特別な思い出があるわけではない。

いや、どちらかと言えば、まったくその逆だ。

この曲を聴くと、当時の思い出が全くないことを、僕は思い出すのである。

当時、僕は20歳そこそこの大学生で、真夜中のコンビニのアルバイトで生きていた。

ただ、それだけの、人間だった。

この曲は、真夜中のコンビニの有線からも頻繁に流れていた。

まるで賛美歌のような清廉な旋律と、か弱くも1本の筋が通った歌声が印象的な

この歌を耳にする度、僕は自分が“カラッポ”の人間なのだということを

露呈されているような気持ちになったものだった。

でも、あれから時間は流れた。

僕も、変わった。

もう、今では懐かしい1曲として聴けるような気がする。

今朝、出品者から“発送した”とのメールが届いた。

きっと明日には届くだろう。

あれから20年が過ぎた僕の元に。

nothing compares


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする