りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ビタミンF。

2009-02-12 | Weblog
昨日、読み終えた。

購入したのは、約1年前。
つまり、完読に1年を要したわけだ。

言わずと知れた、重松清氏の平成12年度下半期直木賞受賞作。
面白かった。
短編小説集なのだが、
特に「セッちゃん」がよかった。
構成、描写、展開、その他の作品に比べて
ずば抜けて視点が鋭く面白かった。

直木賞受賞時の選評者のひとりは、
“「家族」というテーマをずっと書いてこられた重松さんは、
この短篇で成熟の時を迎えられた”
とコメントしていたが、この作品以降の方が、
明らかに格段に良質な作品が多いと僕は思う。


「流星ワゴン」、「送り火」、「疾走」、そして「その日のまえに」。


結局、重松氏にとっては、直木賞という日本文学の
最高峰の賞を受賞した同作品はゴールでもなんでもなく、
単なる通過点に過ぎなかったのだろう。


まさに男の仕事のやり方だと思う。


さぁ、次は何を読もうかな。
昨秋、横浜の友達から「直江兼続」の小説をプレゼントしてもらって、
まだ読んでる途中なんだよな。
童門冬次氏の小説だけど、同氏の文章は読みやすくて好きだ。


今夜からは、久々に戦国時代一色になりそう。
コメント (4)
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