りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ビールとボス。

2009-06-23 | Weblog
一人でビールを飲んでます。


テレビに映っているのは、忌野清志郎。

去年の最後のテレビ出演を録画したモノだ。


一人で飲みながら清志郎を聴いてるからか、少しセンチメタルになってる。
涙腺が緩み気味・・・
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sweet16

2009-06-23 | Weblog
「sweet16」

1992年の夏に発表された佐野元春のアルバム。
もう、17年も前になるのか・・・。

土曜日、ドライブした。
あの頃のように。。。
広島から宮島口を通り、大竹のコンビナート群を横目に、
岩国の米軍基地を抜け、大きな川を渡って、瀬戸内海に沿った
国道へ。。。
ドライブコースもあの頃と同じ。

車内には、このアルバムが流れていた。
17年前も、そして、土曜日も。

もし、佐野元春を聴いたことがない人に彼のアルバムを薦めるとしたら、
どれを選ぶか?と尋ねられたら、たぶん僕は、このアルバムを薦めると思う。

「Someday」や「ガラスのジェネレーション」といった、
佐野元春の代名詞のような名曲が並ぶ初期のアルバムも良いが、
プロフェッショナルのロックシンガーが創った、
真っ当なロックンロールや純粋なラブソングを聴きたいのなら、
絶対にこのアルバム以外に考えられない。
それほどまでに、このアルバムの完成度は高い。

2曲目に収録されたタイトル曲「sweet16」を聴いて欲しい。
当時、佐野元春は36歳。
36歳と言えば、もう社会的にも自他ともに認める大人=中年である(笑)
しかし、そんな分別のある大人になった元春が、タイトなリズムと鋭角
過ぎるほどのサウンドに乗せて、すべてを吹っ切るように10代をテーマに
したご機嫌なR&Rをシャウトしている。
17年前の僕は、元春と一緒に大声でこの曲をシャウトしながら、
車を走らせたものだった。

「10代をテーマにした歌は、本当の10代には歌えない」

以前、音楽雑誌のインタビューで、浜田省吾がこう言っていたことを憶えている。
彼が後に彼の代表曲となるあの「Money」を含むアルバム「DOWN BY THE MAIN STREET」を
発表したのは、このインタビューの直後だった。
「 DOWN・・・」は、明らかに10代の少年の成長をテーマにしたアルバムだった。
そして当時、浜田省吾は、32歳だった。

「こんなに楽しい小説を書くことはこの先もうないだろうと思いながら書いた」

九州の佐世保を舞台にした自伝的小説「69-シクスティナイン-」のあとがきで、
作家の村上龍は、そう書いている。
この小説は、自身の高校3年生の時の出来事をモチーフにした、底抜けに痛快で爽やかな
青春小説だった。僕も大好きな小説だ。
そして、村上龍がこの小説を発表したのも、34歳の時だった。

奇しくも、すべて僕が好きな作品であり、そして何よりも、ほぼ同世代のこの3人の
表現者たちは、言葉は違えど、同じことを言っているのではないだろうか。

ひと言で言えば、“大人になった今を、楽しもう”ということである。

過去を表現することは、ひどくツライ作業だ。
そして“今”を表現することも、ひどく難しい作業だ。
過去の出来事をいつまでも引きずり続けていれば、おのずと“今”も暗いものになってしまう。
つまり、今を楽しく生きていなければ、過去を客観視することは絶対に不可能だと思うのだ。

きっと、この3人の表現者たちは、十分に大人になり充実した“今”を生きていたからこそ、
あのように明快に10代を表現した素晴らしい作品を創れたのだと思う。

余談ながら・・・趣味で小説を書いている僕も、初めて小説を執筆してその作品が某タウン誌の
文芸賞を受賞したのも、32歳の時だった。
そしてその作品は、明快な10代の物語だった。
振り返ると、あの頃の僕は、まだ始まったばかりだった30代に少し戸惑いながらも、
毎日がとても充実していたように思う。

最初に書いた、ドライブ中の「sweet16」。
17年前に車内で流した「sweet16」は、日常の“憂さ”を晴らすように元春と一緒にシャウトしていたが、
土曜日に車内で流した「sweet16」は、僕は口笛で元春と一緒に歌っていた。

最後に、村上龍の「69-シクスティナイン-」のあとがきから、僕の大好きな言葉を抜粋して、
今日のブログを終わらせたいと思う。

「楽しく生きるためにはエネルギーがいる。戦いである。わたしはその戦いを今も続けている。
退屈な連中に自分の笑い声を聴かせてやるための戦いは死ぬまで終わることがないだろう。」
コメント (2)
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