りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

引き出し。

2012-09-11 | Weblog
職業柄、旅先などで面白いパンフレットやフライヤーを見つけてしまうと、思わず手に取り、
それが気に入ったデザインだったりしたら、持って帰ってしまう。
(もちろんお持ち帰りOKのモノのみ)
そうやって集めた印刷物が、会社のロッカーの中には溢れるほどある。

でも、ここ数年は、以前のように集めることが少なくなった。

それは、集めるのが面倒くさくなったとか、出かけた先でパンフレットやフライヤーを目に
することが少なくなったとか、そんなことではなくて。

なんでだろう?とおぼろげに考えてみたのだけど、どうも最近、持って帰りたくなるほどの
デザインを施した印刷物に出会うことが少なくなったからだと思う。
しかしそれは、最近のグラフィックデザインがまったく話にならないから・・・というわけ
でもなさそうだ。
(ここは慎重に言葉を選んで書かないと、ものすごく高飛車な人間になってしまうので要注意(笑))

私が出かけた先で見つけたパンフレット類を大量に持って帰っていたのは、20代から30代に
かけての頃だった。
その頃は、まだまだデザインの技術や知識の引き出しも少なくて、なんでもかんでも自分の仕事の
栄養や肥やしになるような気がしていたし、実際それは本当だったのだと思う。
パンフレットやフライヤーを目にして「こんなデザインが出来るようになりたいなぁ」とか、
「どうやったら、こんなデザインが出来るんだろう」とか、「このキャッチコピーはメチャクチャ
センスいいなぁ」と思うとその作品を持って帰っていたのだと思う。
とどのつまり、その頃の自分には手が届かない作品が、世の中にはゴロゴロあったということなのだ。

しかしこの仕事をはじめて20年が過ぎて、その間に様々な仕事に携わってこれたおかげで、
その頃に比べれば、今の自分には多少なりとも引き出しが増えたような気がしている。
だから、闇雲にパンフレット類を持って帰らなくなったのも、自分の手に届かないデザインを施した
作品が以前よりは少なくなったからではないか?と、手前みそながら思うことがある。

だからと言って、自分がどこかにゴールしたとか、完成したとか、これっぽっちも思ってないぞ(笑)
まだまだやりたいことや出来ていないことは山ほどあるんだから。

下に添付したのは、この夏の家族旅行の折りに見つけて持って帰った、岡山県勝山町の観光パンフレット↓



いいなぁ。
デザイン、写真、レイアウト、紙質・・・etc. すべてが町のイメージや雰囲気にピッタリで、レベルが高い。
自治体のパンフレットは私も数えきれないほど携わらせてもらったけど、こういうデザインはまだまだ未経験。
いつか、こういうデザインを自分でも手がけてみたい。

引き出しがいっぱいになることなんて、人間、そうそうないのだよ。
コメント
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