先週から、娘は毎日塾に通っている。
通常なら毎週水曜日だけなのだが、中間試験対策だそうで。
これが中1なら、そこまで大仰なスケジュールにはならないのだろう。
しかし、娘は現在中学3年生。
“受験”のスタートラインに立ったばかり。
塾はもちろん、当事者の娘も“最初が肝心”と、言ったところか。
毎回、行きは妻が車で送っているが、帰りはワタシが迎えに行っている。
別にそれはワタシが子煩悩な父親だからではなく、娘が通う塾がワタシが
勤める会社の至近にあるからだ。
しかも塾が終わる時間が午後8時前後なので、こちらも仕事が終わる時間と
ほぼ合致している。
・・・なので、ここ数日は仕事帰りに塾へ寄って、娘を乗せて帰宅する毎日
を送っている。
帰りに車の中で、娘と会話する。
塾が終わった直後なので、娘の口から出る言葉も、必然のように勉強のことや
将来のことになってしまう。
心なしか落ち込んだ口調で、娘が呟く。
「今のままじゃ、志望校に受かる可能性は低いんだって・・・」
「そうか・・・まぁ、がんばれ」
情けない。
こうやってブログをずっと書いているし、仕事でコピーライター紛いのことも
やっているし、プライベートで小説を書いて何度か賞も穫っているくせに、こう
いった肝心な時には気の効いた言葉が見事に何も浮かんでこない。
しかし、そのままでは娘を突き放したような状態になるので、なんとかフォロー
しようとする。
だが、口から出てくるその言葉が、毎回あまりにも定型的なことにこの前気づいた。
必ず頭に「お父さんが中3の時は~~」という枕詞が付くのだ。
「お父さんが中3の時に通っていた塾は~~」とか、
「お父さんが中3の時の◯◯高校の偏差値は~~」とか、
「お父さんが中3の時に苦手だった科目は~~」といった感じで。
見方を変えれば、娘も成長して、ワタシ自身の記憶に今もリアルに残る年代に
なりはじめたからこそ、そういった例え話(?)もできるのだろうけれど。
しかし、30年のブランクがある話がどこまで娘の中に染み込んでくれているか
皆目検討がつかないのも事実。
これから夏休みを境に、塾の受験モードはますます拍車がかかってゆくことになるのだろう。
それに合わせて、娘のテストの点数や、偏差値や、志望校への合格ラインと実力の差といったものが
もっともっと露になってゆくのだと思う。
いわば、娘は、人生で初めての“値踏み”をされてゆくのだ。
当然ながら今まではそんなモノとは無縁の生活だったけれど、これをきっかけに否応に関わらず、
自分が他者と比較される日々になるのだろう。
大げさかもしれないが、今、娘は社会の入口の端っこの方へ立っていると言えるのかもしれない。
だって、社会に出れば値踏み値踏みの毎日なのだから。
しかし、本当の自分の価値というものは、そんな杓子定規な値踏みを越えた向こう側にあるということを、
十分に大人になった人間ならば知っている。
できればそういうことに気づいて欲しい・・・と14歳の子どもに求めるのは、まだまだ時期尚早なのだろうと
自分でも思う。
娘よ。
とにかくこの1年は、丸裸の自分の実力と対峙しなさい。
しっかり向き合ったら、何か見えて来るものが必ずあるだろう。
そんな父からお前に贈る言葉は、やっぱり・・・
まぁ、がんばれ。
通常なら毎週水曜日だけなのだが、中間試験対策だそうで。
これが中1なら、そこまで大仰なスケジュールにはならないのだろう。
しかし、娘は現在中学3年生。
“受験”のスタートラインに立ったばかり。
塾はもちろん、当事者の娘も“最初が肝心”と、言ったところか。
毎回、行きは妻が車で送っているが、帰りはワタシが迎えに行っている。
別にそれはワタシが子煩悩な父親だからではなく、娘が通う塾がワタシが
勤める会社の至近にあるからだ。
しかも塾が終わる時間が午後8時前後なので、こちらも仕事が終わる時間と
ほぼ合致している。
・・・なので、ここ数日は仕事帰りに塾へ寄って、娘を乗せて帰宅する毎日
を送っている。
帰りに車の中で、娘と会話する。
塾が終わった直後なので、娘の口から出る言葉も、必然のように勉強のことや
将来のことになってしまう。
心なしか落ち込んだ口調で、娘が呟く。
「今のままじゃ、志望校に受かる可能性は低いんだって・・・」
「そうか・・・まぁ、がんばれ」
情けない。
こうやってブログをずっと書いているし、仕事でコピーライター紛いのことも
やっているし、プライベートで小説を書いて何度か賞も穫っているくせに、こう
いった肝心な時には気の効いた言葉が見事に何も浮かんでこない。
しかし、そのままでは娘を突き放したような状態になるので、なんとかフォロー
しようとする。
だが、口から出てくるその言葉が、毎回あまりにも定型的なことにこの前気づいた。
必ず頭に「お父さんが中3の時は~~」という枕詞が付くのだ。
「お父さんが中3の時に通っていた塾は~~」とか、
「お父さんが中3の時の◯◯高校の偏差値は~~」とか、
「お父さんが中3の時に苦手だった科目は~~」といった感じで。
見方を変えれば、娘も成長して、ワタシ自身の記憶に今もリアルに残る年代に
なりはじめたからこそ、そういった例え話(?)もできるのだろうけれど。
しかし、30年のブランクがある話がどこまで娘の中に染み込んでくれているか
皆目検討がつかないのも事実。
これから夏休みを境に、塾の受験モードはますます拍車がかかってゆくことになるのだろう。
それに合わせて、娘のテストの点数や、偏差値や、志望校への合格ラインと実力の差といったものが
もっともっと露になってゆくのだと思う。
いわば、娘は、人生で初めての“値踏み”をされてゆくのだ。
当然ながら今まではそんなモノとは無縁の生活だったけれど、これをきっかけに否応に関わらず、
自分が他者と比較される日々になるのだろう。
大げさかもしれないが、今、娘は社会の入口の端っこの方へ立っていると言えるのかもしれない。
だって、社会に出れば値踏み値踏みの毎日なのだから。
しかし、本当の自分の価値というものは、そんな杓子定規な値踏みを越えた向こう側にあるということを、
十分に大人になった人間ならば知っている。
できればそういうことに気づいて欲しい・・・と14歳の子どもに求めるのは、まだまだ時期尚早なのだろうと
自分でも思う。
娘よ。
とにかくこの1年は、丸裸の自分の実力と対峙しなさい。
しっかり向き合ったら、何か見えて来るものが必ずあるだろう。
そんな父からお前に贈る言葉は、やっぱり・・・
まぁ、がんばれ。