
当初の計画では、東京湾の海上に投下する案もあったという。
それだけでも、原爆の威力を十二分に知らしめることが可能だと考えたからだそうだ。
もしそれが本当ならば、なぜ海上ではなく、人々が暮らす頭上に投下したのか。
「とてつもない破壊力を持つ原爆が、戦争を終わらせた」
そんな考え方がある。
原爆のおかげで、何百万もの人々が死なずに済んだ・・・という考え方。
でも、それは違うと思う。
仮に本当に何百万の人々が救われたのだとしても、それは「原爆」という「道具」のおかげではない。
その「道具」で散った20数万もの広島長崎の人々の「命」のおかげで、救われたのだ。
立っている場所が違えば、景色も違って見える。
立っている場所を変えることも、容易ではない。
しかし、多少の想像力があれば、その場所から見える景色とは違う風景が存在することぐらい、理解することはできるはずだ。
今日の広島県の天気予報は、曇りのち晴れ。
オバマ氏が平和記念公園を訪れる頃には、晴れ間が広がる様子。
晴れて欲しい。いろんな意味で。