林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

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TXと成田スカイアクセスの旅4.

2015-05-29 | 鉄道・旅行
 4.成田スカイアクセスの誕生と千葉ニュータウン鉄道9200形

予定よりも早く高砂駅に到着したため、各駅停車の印旛日本医大行きに乗って終点まで行く。
京成電鉄は成田山新勝寺への参宮鉄道として開業し、今もその役割を果たしているのだが、
一方で成田に新東京国際空港が開業し、空港アクセス鉄道としての役割を担うことになった。
また都営浅草線を通じて京浜急行とも相互乗り入れし、
羽田空港のアクセス鉄道の役割を担う京浜急行に相互乗り入れすることにより、
羽田と成田を直接結ぶ鉄道としての役割も果たしている。
以前は京成本線経由で京成成田から延伸する形で成田空港(現・東成田)に乗り入れた。
しかしここは空港の外でそこからリムジンバスで空港内まで行かなくてはならない。
成田空港に直接アクセスする鉄道として、東京駅と成田空港を結ぶ成田新幹線が計画され、
空港を造る時に地下に駅の空間も確保されていたのだが、沿線の反対が激しく実現しなかった。
アクセスの悪さが成田空港の欠点となり、当時運輸大臣だった石原慎太郎氏の鶴の一声によって、
JR成田駅から狭軌で成田新幹線として路盤整備が既に出来上がっていた空港への地下路線に乗り入れることになった。
既にスカイライナーを運行していた京成もこれに参加する形で、
京成成田から東成田の途中の駒井野分岐点から成田空港に乗り入れることになった。
しかし京成電鉄は標準軌のためにJRと線路を共有できない。
そのため複線用の路盤を単線で各々使う形で成田空港の地下に乗り入れることになった。
しかし京成本線はカーブが多くスピードが出せないため、
既存の北総鉄道の路線を成田空港まで延伸させてアクセスさせることとなった。
2010年7月17日より成田空港線は開業し、それに合わせて新しいスカイライナーも誕生した。

京成成田空港線は「成田スカイアクセス」の愛称が付けられており、
高砂から印旛日本医大の区間は北総鉄道と路線を共用する。
北総鉄道は千葉ニュータウンの通勤路線として北総開発鉄道の名称で設立した鉄道会社で、
京成高砂から小室までの区間を所有する。
小室から印旛日本医大の区間印旛日本医の区間は都市基盤整備公団が所有していた区間で、
都市再生機構への改組とともに鉄道事業から撤退、それを受けて京成電鉄が出資して千葉ニュータウン鉄道が開業した。
印旛日本医大から成田空港高速鉄道までの区間は成田高速鉄道アクセスが新規に設立され、建設に携わった。
京成電鉄は第二種鉄道事業者としてこの区間に乗り入れているのである。

各駅停車で印旛日本医大まで来たのにはもうひとつの理由がある。
高砂で見掛けた各駅停車が9200形だったのである。



9200形は千葉ニュータウン鉄道所有の最新電車で、
京成電鉄グループの標準車両である京成電鉄3000形をベースに登場した。
兄弟車両として新京成電鉄のN800形、北総鉄道750形などがある。

印旛日本医大で9200形を取材し、アクセス特急の到着を待って成田湯川へ行く。
成田湯川は成田スカイアクセスで唯一新規開業した駅で、
JR成田線との交差地点に開業したが、JR側には駅はない。



次のアクセス特急を待って成田空港まで行く。
展望台などには行かず、そのままJRに乗り換えて15:58発の総武快速線直通の電車で千葉まで戻る。
2003年3月にも成田空港に来たが、JRの列車本数が少なく成田で京成に乗り換えた。
そのため厳密に云えば成田空港から成田間も初乗車ということになる。
コメント
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