8.時間調整のための駅取材-萩駅編
長門市から乗ってきた2両編成のキハ40系が23分の停車後、
再び長門市に向けて発車する。
これに乗り込んでいったん下り方面に行く。
木与唐崎は1日8本しかダイヤがなく、
ここで上りを待つと1時間44分の乗り換え時間になってしまう。
そこで時間調整のため下り方面に移動して駅取材を1件してから、
16:18長門市を出発した益田行きの列車に乗り込む。
予定では 東萩で下車して33分を待ち時間で駅取材する予定になっていた。
しかし長門市から木与に向かう列車の中で車窓から確認したところ、
隣の萩駅も面白そうな感じがした。
ネットで調べたところ、瀟洒な建物だったのでこれを取材することにした。
萩の到着は16:26で乗る予定だった列車が萩を発車するのは16:51、
25分の取材時間は確保できる。
萩で下車して跨線橋を渡り、まずは駅舎を取材する。
駅舎は鉄道遺産に登録されているようである。
現在は無人駅になっているため、正面の駅舎は観光用に内部に展示物が置いてある。
その中には駅舎に関する資料も掲示されており、1930年頃の写真とともに、
以下のように書かれていた。
鉄道遺産「萩駅舎」
萩駅は、美祢線(当時)の長門三隅-萩駅間の開通に伴い、
1925年(大正14)4月3日に開業しました。
以来、駅舎本屋は、一部補強改修はなされていますが、
開業当初の姿に比較的良好に伝えています。
萩駅は、その名が示すように、萩の町を代表する駅として設置されました。
開業当初の萩駅には、駅舎内部に二等待合室(現在で言えば
グリーン席利用者待合室)がもうけられていました。
萩駅舎は、棟の端を切り落とした屋根の形や、
採光や通気のためのドーマウインドウ、
上下に開放する窓や細部のデザインなど、
随所に西洋風の建築様式が採り入れられています。
1996年(平成8年)に国の有形登録文化財に登録されていました。
現在の建物内部の内側は、元々の内壁が保存されています。
駅舎内には通票閉塞器も展示されていた。
実際の駅舎は左側の一部に集約されていて、ここで列車の到着を待つ。
4:50p.m.前にホームに行くと、長門市方面から気動車が入線してくる。
この列車は両運転台のキハ40形だった。
これに乗り込んで終点の益田まで行く。