10.山口線の旅-津和野の1時間45分の使い方
2日目は07:38益田始発の列車に乗るために朝食を喰ってから、
歯を磨いて直ぐにホテルをチェックアウトして駅に向かった。
益田から新山口までの山口線を終着まで走るダイヤになっていて、
もともとの予定ではこれで新山口まで行き、
山陽本線、岩徳線で岩国まで行って錦川鉄道を乗り潰すことにしていたが、
錦川鉄道の一部がこないだの西日本豪雨で未だに運休になっており、
山口線を乗り潰したところで予定を切り上げて帰京することにした。
それでは時間が余ってしまうので、
山口線の津和野と山口で下車して駅取材することにしたのである。
08:18に津和野に到着し、ここで途中下車した。
津和野は観光地としても知名度が高いが、
時間が早かったのか駅で降りたのは数人しかおらず、閑散としていた。
津和野駅に停車する直前に車窓からSLを目撃した。
事前に調べ切れていなかったが、ここにはD51形194号機が静態保存されていた。
これを十分に取材したが、それでもこのあとの列車までは1時間45分あり、
時間を持て余してしまったので駅前を散策することにした。
駅前を行き、更に県道13号線を歩いて行くと、
昔ながらの酒蔵や武家屋敷跡、教会などが残っており、町の散策にはいい。
界隈を暫く歩いて行くと川があり、橋まで行ってみると隣に鉄橋が見えた。
津和野駅で時刻を確認した時に上りの10:11に「スーパーおき」があった。
スマホで調べて再確認し、これを取材しようかと思った。
いろいろとロケハンして最終的にこの鉄橋から取ろうと思った。
最終的には手持ちだったため、少し位置が気に入らなくて、
思った通りの撮影が出来なかったが、
それでも旅をしながらの撮影なので駅撮りが多くなってしまうため、
街中での撮影は貴重な体験となった。
それでも時間を持て余し、ゆっくりと駅に戻って待合室で列車を待った。
駅で待っている時に駅員と来客が話をしていたのを聞いて知ったのだが、
「SLやまぐち号」は西日本豪雨の影響で運休になっているという。
山口線は平常運行されているのだが、
「SLやまぐち号」の牽引機関車が輸送できないために運休になっているという。
山陽本線の一部区間が未だに不通になっているため、
SLの基地になっている京都の梅小路から機関車を輸送できないのだろう。
このあとホームに入って列車を待つ。
津和野駅は構造的には単式1面1線と島式1面2線の計2面3線構造になっているのだが、
駅舎側の1番線は使用されておらず、島式1面2線だけが使用される。
単式ホームは「SLやまぐち号」の機廻り用の留置などに使われる。
駅の外からでも「SLやまぐち号」を見えるようにと観光をし意識した配慮なのだろう。
このあと入線してきた10:04始発でこの列車の終着である山口を目指す。