12.山陽新幹線「さくら」と三次の95分
ヴィアイン新大阪を出て、新大阪駅に向かう。
7月22日木曜日海の日、今日も朝から蒸し暑く、
蝉時雨が駅までの道に降り注いでいた。
在来線改札口を過ぎて、新幹線改札口から入場する。
新大阪から山陽新幹線「さくら547号」で広島まで移動する。
山陽新幹線は東海道新幹線の延伸区間でもあり、
列車愛称名も東海道新幹線と同じ、
「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」の愛称を使用する。
しかし九州新幹線が新八代から博多まで延伸し、
相互直通したため、九州新幹線の愛称の列車も走るようになった。
そのため九州新幹線区間のみで走る「つばめ」以外の、
「みずほ」、「さくら」が乗り入れることになった。
つまり5つの愛称名が混在することになった。
折角なので、新大阪から広島までは、
九州新幹線用のN700系に乗りたいと思い、
敢えて「さくら」に乗り込むことにしたのだ。
九州新幹線「さくら」は東海道新幹線で云えば「ひかり」のグレードで、
新大阪から広島までは1時間21分の旅である。
乗り込んだ車両はN700系7000番台S5編成だった。
九州新幹線用N700系はJR西日本所属は7000番台に区分、
JR九州所属は8000番台に区分されている。
しかも九州新幹線のN700系は、
自由席は3+2の5列配列だが、
普通車指定席もグリーン車と同じ2+2の4列配列なのである。
予約した席は4号車3番D席だが、
乗り込むと何とおじさんが座っていた。
声をかけると8号車3番D席と勘違いしたらしい。
自分も座り間違いは何回かやらかしているので、
他人を責めることは出来ない。
「さくら547号」を広島で下車して、
新幹線改札口から在来線コンコースに出る。
最初はそのまま三次まで行こうと思ったが、
時間があったため在来線改札口まで行き、
ここまでの新幹線切符の持ち帰りを依頼、
ついでに青春18きっぷの2回(人)のところに、
「(西)(代)広島駅 7.22 入鋏済」と検印を貰う。
ここから10:05広島始発の快速みよしライナーで三次を目指す。
乗車時間は1時間21分で、気動車の心地よい振動が眠りに誘う。
三次に到着したのは11:26だった。
三次での乗り換え時間は1時間35分で、
時間も十分にあるため事前にネットで探しておいた、
「BISTRO HOUSE TAKIYA」昼食を喰うことにした。
ここから芸備線で塩町を目指すのだが、
さすがに時間が余ってしまった。
少し時間が早かったが、改札を入場、
測線に留置中の車両などを取材し、芸備線列車の入線を待つ。
留置中の車両でキハ120 332だけがエンジンが掛かっていて、
これが芸備線に充当されるのだろう。
案の定、係員が乗り込み、一度駅の先に移動してから、
ポイント切り替わりを待ってホームに入線してきた。