8.鶴見の朝食と鶴見線E131系1000番台
津田沼からグリーン車に乗り込んだ横須賀線直通総武快速線は、
予定より約1時間早い06:47に横浜へ到着した。
横浜駅で車両取材をしてもいいなと思っていたが、
まだ時間が早すぎたのか特急や臨時列車の発着はまだなかった。
そこで07:01京浜東北線・北行で鶴見まで行き、
鶴見線の車両取材を先に行うことにした。
JR鶴見線は島式1面2線の地上駅と、
相対式2面2線の高架駅を有する東海道本線の駅である。
島式ホームは京浜東北線が使用、
1番線は南行、横浜方面、2番線は北行、大宮方面が使用する。
橋上駅舎化され、改札口のある2階に鶴見線のホームがある。
鶴見線は頭端式を採用した相対式2面2線構造の高架ホームで、
コンコースと近接している方が3番線、反対側が4番線に付番、
通常は3番線側を発着している。
頭端式のため、車止めがあり、先端部を渡って4番線側に行ける。
かつては京浜東北線と鶴見線の間に中間改札が設置されていたが、
2022年3月1日に廃止されている。
鶴見線では券売機を廃止して乗車証明書を発行し、
鶴見で乗り換え以降に生産する形式に改められた。
鶴見にはホームはないものの、武蔵野線、南武線も接続している。
鶴見駅は日本で最初に鉄道が敷設された区間にあるが、
新橋から横浜(現・桜木町)の区間が開業した翌日、
1872年10月15日に開業した。
鶴見線は鶴見臨海鉄道が敷設した路線で、
1930年10月28日に鶴見仮設駅が設置され、
1931年6月14日に現在の駅の近くに移転した。
しかし当時は別の駅であり、
国鉄鶴見駅に鶴見臨海鉄道の駅が設置されたのは、
1934年12月23日である。
戦時中の1943年7月1日に鶴見臨海鉄道が国有化、鶴見線となる。
旅客営業はされていないが、貨物線は南武線尻手から線路があり、
東海道本線貨物支線が浜川崎から、
武蔵野線貨物線が府中本町から接続している。
鶴見線はかつては総武緩行線で使用されていた、
カナリアイエローの103系が充当されていた時代もある。
※鶴見駅の鶴見線103系
※撮影日時 2003/10/18 11:55:20
その後、山手線E231系500番台投入で余剰となった205系が、
短編成化されて各地の103系などと置き換えとなり、
鶴見線にも中間車両に運転席を取り付けた205系1100番台が投入された。
※鶴見駅の鶴見線205系1100番台
※撮影日時 2005/06/25 08:52:15
今回はその205系1100番台置き換えで、E131系1000番台が投入された。
鶴見線での新車投入は、鶴見臨海鉄道開業時を除けば、初である。
鶴見線は3両での運行のため、鶴見と反対側には制御電動車が付く。
編成はクハE130+モハE131+クモハE131となる。
E131系電車はローカル線区の短編成運用を目的に開発され、
2021年3月13日に登場した近郊形直流電車。
0番台は房総地区の209系2000番台、2100番台の置き換え用として、
2両編成×12本=24両が幕張車両センターに所属、内房線、外房線、成田線、鹿島線に投入された。
500番台は相模線205系500番台置き換えのために4両編成×12本=48両が登場、
600番台は日光線、宇都宮線の205系駅置き換えのために3両編成×15本=45両が登場した。
そして鶴見線には3両編成8本=24両が登場し、205系1100番台を置き換えた。
車体の基本設計はE235系、乗務員室はE129系を基本としている。
20m級、軽量ステンレス車体sustina、片側両開き4扉、車体幅2,950mmの拡幅車体、
0番台はセミクロスシートとロングシートを半々、500番台、600番台はロングシートを採用、
主電動機は全閉型誘導電動機MT83×4基、主電動機出力は150kw、
SiC素子VVVFインバータ制御、TD継手平行カルダン駆動である。
鶴見線でE131系1000番台の車両取材をしてから、
「Wendy's First Kitchen鶴見ミナール店」で、
ブレックファーストサンド390円、ハッシュセット190円を喰う。
予定では東口にある「松屋」で朝食を喰おうと思ったが、
偶然、ここを見つけて予定を変更した。
漸く腹を満たし、ここから駅取材、車両取材に注力する。