rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

朧な部分月蝕 2012年6月4日

2012-06-04 23:43:41 | 空・雲・星・太陽たち
今夜8時4分に、空を見上げた。
南東低めにぼんやり輝く月があった。
薄雲が完全に空を支配し、まるで御簾越しの部分月蝕拝見となったのだ。
それでも、最大38パーセント蝕の姿は明らかで、しばしの天体ショーを楽しむことができた。

明後日の6日には、金星が太陽の前を通過する金星日面通過がある。
これ以後は、105年後とのことなので、是非とも見たいが、どうやら台風3号の影響により曇り時々雨の予報。
口惜しい気もするが、天気のことはしかたがない。
晴れになれと、祈るばかりだ。

星を見ると、宇宙は広大で、今見ている星の光は既に存在しない星の残像なのかもしれないと思い、軽いめまいを覚える。
無辺にある一瞬の時間に圧倒される。

寄る辺ない時と空間に放り出されたちっぽけな人というものであっても、人の中にも神秘の小さい宇宙が存在することを思う。
存在するということに、畏怖の念を抱く。
同時に、奇跡的な幸運に打ち震える。

ただの天然イベント、天体ショーと切り捨てないで、一歩踏み込んで空を眺めてみると、今までに見えず感じなかったものに思いを馳せるかもしれない。
それが、心を慰め力付けてくれるのならば、星を見上げてみよう。

今年は、まだ8月14日に金星蝕がある。
もとっとも、そればかりではなく、日頃から空を見上げ星を見よう。
あなたの中の何かが変わるかも知れないから。