rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

黒いギャング

2014-10-29 23:16:59 | 生き物たち
広い家屋敷の掃除を終え、アトリエだったこともある多目的スペースでパソコンを見ていた。
何かを打ち付けるような大きな音が、倉庫のほうでしている。
「なんぞや?」と目を凝らして倉庫の出入り口をみると、倉庫の中奥に真っ黒なシルエットが米袋の上に乗っているではないか。
「もしやカラス?」
そうっと音を立てないように倉庫へ向かうと、案の定米袋の上に止まって空の米袋に重く鋭い一撃を加えている。
10mくらい近づいたとき、家の脇に立つ杉の木で見張りをしているカラスの警戒音でこちらの動向を察知したカラスは倉庫から出て行った。
空の米袋には大きな穴が開いている。
他に被害はないかと見回すと、5m離れた台の上にある精米してきた米がはいった袋にもがっつりと穴が開けられ、そこから米がこぼれ出ていた。
昨年も同じ被害にあって、しばらく米の置く場所を変えたり、シートをかぶせてみたりと防衛していたなら、カラスのいたずらは止んだ。
そろそろほとぼりも冷めただろうと油断したころにこれだ。
実に姑息でやつらは容赦ない。
いつぞやは、井戸端で金目鯛の下ごしらえをしている義母がちょっと目を放した隙に金目鯛を掻っ攫っていったことがある。
さすがに大きすぎたのだろう、持って上昇できなかったとみえ、井戸から10mくらいのところに落としてあった。
全くもってけしからんやつら、黒いギャングだ。
さすがにこちらのテリトリーを犯されると殺意が沸く。
カラスには際立った天敵がいないから、結構やりたい放題。
どうにも仕方がないので、こちらは防戦一方だ。
やれやれ、餌の少ない冬は、カラスも必死だから一進一退の攻防が続くのだな。