rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

寂しい冬

2015-01-09 23:46:03 | 生き物たち
ねこが死んで4ヶ月になる。
庭が、物足りない。
毎年、番のハトの冬の宿となっていたけれど、どうしたことかこの冬はやって来てはいない。
庭が、寂しい。
グミの木で気ぜわしく動き回るメジロの姿も見えない。
庭に活気がない。
誰もいなくなったがらんとした庭で、おとといから、ビバリが遊んでいる。
もしかすると、大きなツツジの木の向こうにある空いた小さなスペースに、巣をこしらえたのかもしれない。
庭の主がいなくなってぽっかりと開いた大きな穴を、ヒバリが埋められるとは思わないが、どうぞ自由に使って欲しい。
生き物は、直接的だけでなく間接的に依存し干渉しあいながら生きている。
自らの命をつなぐために、食物連鎖の枠を超えて、精神面でも多くかかわっているのだ。
その影響なのか、ねこが死に、ハトも来なくなってからというもの、私の心のどこかが失われて、それが身体へも及んでいるように感じる。
だからといって、気軽にねこの後釜を見つける気になれるものではない。
命を預かる重大な責任と覚悟は、そうやすやすとできるものではないはずだ。
だから、この冬は寂しい冬。
気持ちがまだねこの喪に服していることもあるけれど。