「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」15世紀の大航海時代の栄華を偲ばせる、大西洋に面したポルトガルの首都リスボン。
エンリケ航海王子を先頭にした群像の「発見のモニュメント」は、かつて海を制覇した記憶の名残。
ジェロニモス修道院は、16世紀から300年かけて造られた香辛料や銀などの貿易で得た富を注ぎ込んだ豪華絢爛な装飾を誇る。
修道院の教会内部にある柱には、航海を象徴するロープの装飾が施されている。
その中の3本にはロープをつかむ手が彫刻してあり、もともとは航海の安全を願ったものだったが、転じてこれに触ると幸福になれるという。
グルメ。
カンポ・デ・オウリケ市場は、昨年リニューアルされて、フードコートが充実した。
そこではいろいろな物が食べられる。
”エンパーダス・デ・カリーニャ”は伝統グルメで、パイの中に鶏肉とチョリソーが入った気軽に食べたくなるもの。
”バカリャウ・ア・ブラーシュ”は、バカリャウ(干し鱈)と卵にポテトを炒めたもの。
干しだらの塩分で味付けした、シンプルでしみじみとした味だ。
バカリャウは、オイルサーディンとともに親しまれる食材で、それを使ったレシピは1000以上もあるポルトガルのソウルフード。
港町にあるこの市場は、もちろん魚が充実している。
タチウオはポピュラーな魚だが、なかでも黒タチウオは脂がのっておいしいらしい。
”カタプラーナ・イ・コンパニーア”は、冬によく食べるたくさんの野菜と魚を魚介スープで煮込んだ体が温まるやさしい料理。
「ロージャ・ダス・コンセウヴァンシュ」は、全国魚缶詰協会の主催する缶詰専門店。
レトロなパッケージのお土産にもよさそうなさまざまな種類のシーフード缶詰がある。
オイルサーディンはもとより、イカに刻んだイカの足を詰め込んで煮込んである缶詰など。
ポルトガル生まれのエッグタルトの人気店「アロマ」は、創業70年、今も職人の手作りを守り抜いている。
おいしさの秘密は、卵とミルクの割合。
サクサクとした生地にとろりとしたカスタードが絶妙だ。
ポルトガルというと、アラビアの影響を受けたアズレージョというタイル装飾を施した建物が印象的だ。
そのアズレージョを現代風にアレンジした「アズレージョス・デ・ファジャーダ・デ・ポルトガル」は、明るく華やかな色合いのタイルを製作販売している。
タイルの裏にコルクを貼った物は、鍋敷きやコースターとして。
焼成時に歪んだ物の中から選び出した曲線の美しい物は、皿にもなるという。
坂が多く狭い入り組んだ路地を走るトラムは、市民の大事な足だ。
オレンジ色の屋根が丘陵に並び、海に沈む夕日が照らす光景は、切ないまでに美しい。
大航海時代後、ポルトガルが栄華を取り戻すことはないけれど、今ではそれが貴重な遺産となっているのは皮肉。
今もしもヨーロッパの国を訪れるならば、ポルトガルがいいだろう。
芳しい西洋覇者の風格が、そこここに残っているだろうから。
エンリケ航海王子を先頭にした群像の「発見のモニュメント」は、かつて海を制覇した記憶の名残。
ジェロニモス修道院は、16世紀から300年かけて造られた香辛料や銀などの貿易で得た富を注ぎ込んだ豪華絢爛な装飾を誇る。
修道院の教会内部にある柱には、航海を象徴するロープの装飾が施されている。
その中の3本にはロープをつかむ手が彫刻してあり、もともとは航海の安全を願ったものだったが、転じてこれに触ると幸福になれるという。
グルメ。
カンポ・デ・オウリケ市場は、昨年リニューアルされて、フードコートが充実した。
そこではいろいろな物が食べられる。
”エンパーダス・デ・カリーニャ”は伝統グルメで、パイの中に鶏肉とチョリソーが入った気軽に食べたくなるもの。
”バカリャウ・ア・ブラーシュ”は、バカリャウ(干し鱈)と卵にポテトを炒めたもの。
干しだらの塩分で味付けした、シンプルでしみじみとした味だ。
バカリャウは、オイルサーディンとともに親しまれる食材で、それを使ったレシピは1000以上もあるポルトガルのソウルフード。
港町にあるこの市場は、もちろん魚が充実している。
タチウオはポピュラーな魚だが、なかでも黒タチウオは脂がのっておいしいらしい。
”カタプラーナ・イ・コンパニーア”は、冬によく食べるたくさんの野菜と魚を魚介スープで煮込んだ体が温まるやさしい料理。
「ロージャ・ダス・コンセウヴァンシュ」は、全国魚缶詰協会の主催する缶詰専門店。
レトロなパッケージのお土産にもよさそうなさまざまな種類のシーフード缶詰がある。
オイルサーディンはもとより、イカに刻んだイカの足を詰め込んで煮込んである缶詰など。
ポルトガル生まれのエッグタルトの人気店「アロマ」は、創業70年、今も職人の手作りを守り抜いている。
おいしさの秘密は、卵とミルクの割合。
サクサクとした生地にとろりとしたカスタードが絶妙だ。
ポルトガルというと、アラビアの影響を受けたアズレージョというタイル装飾を施した建物が印象的だ。
そのアズレージョを現代風にアレンジした「アズレージョス・デ・ファジャーダ・デ・ポルトガル」は、明るく華やかな色合いのタイルを製作販売している。
タイルの裏にコルクを貼った物は、鍋敷きやコースターとして。
焼成時に歪んだ物の中から選び出した曲線の美しい物は、皿にもなるという。
坂が多く狭い入り組んだ路地を走るトラムは、市民の大事な足だ。
オレンジ色の屋根が丘陵に並び、海に沈む夕日が照らす光景は、切ないまでに美しい。
大航海時代後、ポルトガルが栄華を取り戻すことはないけれど、今ではそれが貴重な遺産となっているのは皮肉。
今もしもヨーロッパの国を訪れるならば、ポルトガルがいいだろう。
芳しい西洋覇者の風格が、そこここに残っているだろうから。