しみじみとお正月三が日、ゲームの効用

今年の正月も、昨日のことだが、親族が集まって賑やかな新年会。
笑い声の絶えない宴をもてたことは、何よりの吉事。
皆が一堂に会するのは盆と正月の年二回だけだから、とても大切なものだ。
元旦と今日は、家族だけの静かでしみじみとした日を過ごしている。
特に小さい人はうれしそう、チップを積んでのポーカー三昧。
チップの増減に一喜一憂、負けず嫌いな性格だから、負けが込んでくると不機嫌になり、気持ちを立て直すのに時間がかかる。
大人だって難しいのだから、このようなゲームを通して自分の性格を知り客観性を養うことはいいのかもしれない。
また、ゲームをする上で、勝者は相手を完膚なく打ち負かすのではなく、どうやって長く皆が楽しめるようにできるかリードする手法を学ぶのもいいだろう。
甘っちょろい考えをお笑いの方もいるけれど、ゲームの場に乗った人間関係でも、バランスというものは必要なのだと思う。
運と実力がものを言うのが勝負の世界、ひいては生存競争の宿命かも知れなくても、知能と理性を授かったヒトならば、”運と実力”を持った者が持てなかった者を受け止めてあげ、美しい均衡のとれた世界を築くべきではなかろうか。
搾取するのは進化の初歩的段階にしか存在しえなく、また”運と実力”を持てなかった者たちは、感謝の気持ちを持ち勤勉さで”運と実力”を持った者たちの采配に報い、互いに尊敬し合える関係を保てるのが理想だ。
世界の事象は入れ子のようにその姿を映しているとするならば、家族で楽しむポーカーにすら、その世界の真理が宿っていると考えることができる。
仮想世界のゲームではなく、リアルなヒトの感情が見て取れるトランプゲームは、子供にいいものだと思う。