とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

婦人科がんについてーその1-

2006年12月17日 | Weblog
子宮や卵巣に発生するがんをまとめて「婦人科がん」といいます。
これは中高年の女性だけではなく、最近は若い女性にも確実に増えています。

区の子宮がん検診の対象年齢が20歳から~~と年齢を下げている現状でも、それを物語っています。
「婦人科がん」は、 ”子宮がん” と ”卵巣がん” とに分けられます。
また、”子宮がん”は、 ’子宮頚がん’ と ’子宮体がん’ とに分けられます。

”子宮頚がん”は、子宮頚部を綿棒でこすって細胞を採取し、顕微鏡で観察する細胞診という方法で行う検査です。
細胞診の結果のクラス分けは、5段階にクラス分けされます。

クラスⅠ(正常細胞)
クラスⅡ(良性の細胞変化があるもの)
となり、上記は陰性と判断され、悪性を疑う所見ではなく、年に1回の検診を継続していく事となります。

クラスⅢa(軽度・中度の異型性が疑われるもの)
クラスⅢb(高度異型性が疑われるもの)
となり、上記は悪性に変化する疑いがある状態ゆえ、必ず再検査を受けるか詳しい検査をうけなくてはなりません。

クラスⅣ(上皮がんが疑われる)
クラスⅤ(子宮頚がんが疑われる)
となり、上記は精密検査が必要で、治療が必要です。

ですので、早期発見・早期治療が大切です。
婦人科というところはあまり行きたくない場所のひとつではありますが、御自分の健康管理・婦人科がん管理のためにも定期的に検診を受けるように致しましょう。
ーby事務長ー
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大切なものは?

2006年12月17日 | Weblog
御自分にとって大切なものは何でしょう?
目先の忙しさでしょうか?
健康でしょうか?
仕事でしょうか?
仲間でしょうか?

私は、まず「命」だと思います。それは、自分の「命」というものではなく、全ての「命」そのものをいいます。
そして、それに繋がるものとして「健康」だと思います。
その「健康」というものは、”身体の健康”でもありますが”心の健康”でもあります。

身体が病んでいるから心が病んでいるのか?心が病んでいるから身体が病んでいるのか?
その微妙なラインを行き来している方々がいるのを感じる時があります。

重大な検査結果で翻弄される方もあれば、命に係わるような検査結果で翻弄される方もいる・・・そのような状況におられる方は、冷静に受け止め、前向きに対処しようとされている強さを感じます。
それに比べて、命にも健康にも関係ない程度の検査結果に翻弄されて、驚くような言動をとってしまうような方もいる・・・。

視野を広く持てば、御自分の今の状態がどの程度のものか解るはずなのに、あまりにも視野が狭すぎるためにその度合いがわからなくなってしまう方がいます。それは惜しい事です。
そのような方は、御自分の感情のコントロールが出来ないまま、同じ場所をウロウロしてしまうのです。
まるで上下のない螺旋階段を行ったり来たりしているような状況です。
そして、御自分の感情のコントロールが出来ないという御自分自身を冷静に理解していません。

病気というものは、御自分にとって都合の良いように治るものではありません。
御自分の希望通りに治れば、それに越した事はないでしょう。
そんな甘いものでしたら、病院なんか必要ないです。
治す必要があるから病院というものがあるのではありませんか?

感情的になって通院しても良い結果には繋がりません。
本来なら良くなる病気でさえ、良くならないものです。
”””冷静になって穏やかに淡々と”””(←意外とこれがとても大切なのです)、御自分の病気を治していきましょう。

      なんのはや、世の中というものは、
      人の思うほど良くもなし、悪くもなしですわ。
                ーモーパッサン「女の一生」ー

ーby事務長ー
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