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「団扇と婦人」 エドゥアール・マネ (1832-1883)
古いアルバムを見ていたら、1973年の春にパリの
ルーブル美術館に行った時の写真がありました。
私が大きな絵の横に立っていて、右端には有名な
マネの「笛を吹く少年」の絵が半分みえます。
大きな絵について調べると、マネの「団扇と婦人」でした。
説明文によると
「この肖像画に描かれた ニナ・ド・カリアスは
マネの友人で著名な文芸サロンの主催者である。
やがて酒に溺れて39歳の若さで早逝するが、
優れた音楽家の顔を持つ多彩な婦人であった。
この絵はニナのアパートを再現して
マネのアトリエで描かれた。
背景の壁面に一杯の散らされた団扇はピンで止めただけである。
日本趣味が当時流行したのでそのアパート室内は
日本のがらくた品であふれていた。
日本好みだったマネの趣味がよくわかる作品である」
44年目に見た写真から思わぬことを知りマネについて
深く思いを馳せました。