つれづれ日記

心と目の記録

藤田嗣治の戦争画

2012-12-12 16:07:09 | Weblog

 

 

 「アッツ島玉砕」 1943年       193.5×259.5 cm

「美術にぶるっ」がテーマのこの美術展で、この戦争画の前に立ちドキッとしました。

昭和18年5月、アリューシャン諸島のアッツ島で行われた緒戦でもあり、
帝国陸軍が初めて全滅・・・・・玉砕した激戦です。

フランスに渡り裸婦像で一斉を風靡した藤田嗣治が、戦争中に沢山の戦争画を描いて
一億玉砕を唱える軍のプロバガンダの役割を担った絵画だと否定的な評価もされたそうです。
終戦後戦争画を描いた画家の中には画壇を去った人もいて、藤田嗣治がフランスに去ったのも
戦争画に対する批判があったことが要因になったと言われています。

「アッツ島玉砕」と「サイパン島同胞臣節を全うす」200号 (1945年5月の
2つの大きな絵の前で、凄惨な戦いが胸をつきさしました。

私は小学校の二年生で吉祥寺に住んでいて、南京陥落の祝福の提灯行列で歩きました。
南京陥落と大きな学声えおあげて校中の生徒が町を歩いたのです。
日本は世界一強いと子供達まで洗脳されていました。

小学校の時に油彩の「戦争絵画展」を見に父に連れて行かれたのを覚えています。
日本軍が大活躍をし勝利を得ている絵ばかりでした。





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