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子供の頃は、東京で「デン助劇場」というテレビ番組を見るのが大好きでした。
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いわゆる現在の吉本新喜劇の東京版とご紹介するのが、今のお若い方にはお伝えしやすいのかもしれません。
関東のお笑い文化は下町、浅草の劇場から発信されました。
デン助さんやコント55号、それからドリフターズや漫才のツービート(たけしさん)、ナイツさんなどに繋がる文化です。
東京にいても、そうしたお笑いの劇場中継は殆ど見受けられrなくなっていましたが、
名古屋にお嫁に来てからは、毎週土曜日の昼に吉本新喜劇の劇場中継?多分録画でしょうけれど、放映してくださるのがとても
嬉しく感じられました。
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さて、先週の土曜日の吉本新喜劇は「絵描きさん」を主人公にしたお話でした。
イーゼルや描きかけのキャンバス、「アトリエ」を想像させる小道具が舞台に沢山出てきました。
「こんな時に、どんな形でも絵を話題にしてくれるのは嬉しいね」と佐橋と話しながら楽しく見ていたのですが
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この彼女の後ろのバラの絵!
「中川一政にしか見えないぞ」と佐橋が言い出しました。
それからは、お話を楽しむよりもこの上の画像を撮影するのに、私は必死になりました💦
やっと撮影できて、よく見てみると、たしかに一政にこんな作品があったような。。
真似をして描いたものなのか?例えば画集をコピーしたものなのか?もよくわかりませんが、
小道具として、なかなか良くできた物だなぁと感心しました。
さて、そのうちに、お笑いですから。。
キャンバスごと、相手の頭を叩いて、首まで通すとか
絵をビリビリに破くとか、演出上そうするのだろうなとは思っていましたが、
なんとそれまでケラケラ笑っていた私たちは、
実際芸人さん達が、舞台であまり何枚も絵を破くので。。
「印刷物」だとわかっていても、何故か笑えない💦
それどころか
「可哀想やめて〜」と声に出してしまうくらいになりました😭
感染の問題で、私たち自身がとてもナーバスになっていた時期でもありますし、
やはり「仕事病」的な要素も大きいと思いますが、
「あぁ、私たちは一生の殆どを絵画に関わる時間に費やしてきたのだな」と
あらためて実感してしまいました。吉本新喜劇を見て😵
たかがお笑い、されどお笑い。
お笑いもまた、微妙なニュアンスの上に成り立つ文化、芸術であるように感じられます。
これからも、新喜劇を楽しみながら、自分たちの時間を刻んでゆきます。
誰も知らないで本物だったらお笑いどころの話じゃなくなりますね。
さすが中部地方のお仲間。この番組をご覧になっていたのですね。
しかも一政はTSUKAMOTOさんのストライクゾーン、ど真ん中ですものね。
店は閉めていても、皆様がこのブログをお読みくださっているのがわかり幸せです。
ありがとうございます‼️